スタートアップ時のトリガーは、デバイス スタートアップ直後にトリガーされるように、デザインの .bit ファイルの ILA コアのトリガー設定をコンフィギュレーションするために使用されます。これには、ハードウェアのデザインで通常実行される ILA コアに適用されたさまざまなトリガー設定を、インプリメントされたデザインの ILA コアに適用します。
重要: スタートアップ時のトリガーを使用した次のプロセスでは、ハードウェアで動作する有効な ILA デザインがあり、合成フローで ILA コアがフラット化されていないことを想定しています。
スタートアップ時のトリガー機能を使用するには、次の手順に従います。
- 1 回目の ILA フローを通常どおり実行し、トリガー条件を設定します。
- ターゲットを開いてデバイスをコンフィギュレーションし、ILA ダッシュボードを立ち上げます。
- ILA ダッシュボードで ILA コアに対するトリガー式を入力します。
- Vivado の Tcl コマンド ラインから、ILA コアのトリガー レジスタ マップ ファイルをエクスポートします。このファイルには、インプリメント後のネットリストにすべてのレジスタ設定を戻すための情報が含まれます。この出力は、1 つのファイルです。
% run_hw_ila -file ila_trig.tas [get_hw_ilas hw_ila_1]
-
Vivado IDE に戻って前にインプリメントした配線済みデザインを開きます。これを実行する方法は、プロジェクト フローによって異なります。
- プロジェクト モード: Flow Navigator を使用してインプリメント済みデザインを開きます。
- 非プロジェクト モード: 配線済みのチェックポイント
%open_checkpoint <
ファイルを開きます。>.dcp
- [Tcl Console] ウィンドウでメモリ内の現在のデザイン (配線済みネットリスト) にトリガー設定を適用します。
%apply_hw_ila_trigger ila_trig.tas
注記: ILA コアが合成中にフラット化されていることを示すエラー メッセージが表示されたら、デザインを生成し直して、合成で ILA コアの階層が保持されるようにします。ハードウェアで動作する有効な ILA デザインが含まれており、ILA コアが合成フロー中にフラット化されないようにしてください。 - [Tcl Console] ウィンドウで、スタートアップ時のトリガー設定を使用してビットストリームを書き出します。重要: 配線済みデザインの変更を認識させるには、write_bitstream trig_at_startup.bit を Tcl コマンド コンソールで実行する必要があります。
- ハードウェア マネージャーHardware Managerに戻り、前の手順で生成した新しい .bit ファイルを使用してリコンフィギュレーションします。アップデートされた .bit ファイル ディレクトリのプロパティを GUI か Tcl コマンドのいずれかから設定する必要があります。ハードウェア ツールでのコンフィギュレーションで新しい .bit ファイルが使用されるように設定してください。
- ハードウェア ツリーでデバイスを選択します。
- 手順 5 で生成した .bit ファイルを割り当てます。
- 新しい .bit ファイルを使用してデバイスをプログラムします。
プログラムすると、新しい ILA コアはスタートアップ時にすぐにトリガー待機状態になります。ILA コアのトリガー キャプチャ ステータスに、その状態が示されます。これで、トリガーまたはキャプチャ イベントが発生したときに、ILA コアにキャプチャされたデータ サンプルが含まれるようになります。