Vivado ハードウェア マネージャーを使用してデバイスにプログラムされたデザインをデバッグする際、デバッグ用にプローブするネットを別のネットに置き換える必要がある場合があります。RTL コードを変更したり、挿入されたデバッグ コアでプローブするネットを変更したりする代わりに、ECO フローを使用してデバッグ ネットを置き換えることができます。
ECO フローを使用するには、Vivado IDE で配置配線済みチェックポイント (DCP) を開き、レイアウトを [ECO] に変更します。
Flow Navigator が ECO Navigator に変更され、異なるオプションが表示されます。
ECO Navigator で [Replace Debug Probes] をクリックして [Replace Debug Probes] ダイアログ ボックスを開きます。
[Replace Debug Probes] ダイアログ ボックスで、変更する必要のあるネットのプローブを選択して Edit Probes ボタンをクリックします。個別のネットを変更するには、プローブの右側にある Edit Probes ボタンをクリックします。複数のプローブのネットを変更するには、左側のツールバーにある Edit Probes ボタンをクリックします。
Edit Probes ボタンをクリックすると、[Choose Nets] ダイアログ ボックスが開き、既存のネットを置き換えるネットを選択できます。
[Find] ボックスにキーワードを入力して、置き換える必要のあるネットを選択します。[Find] をクリックして、10000 を超える数のネットが検索された場合は、キーワードを変えて検索を絞り込んでください。左側の [Find Results] に表示されたネットから目的のものを選択し、矢印 (->) をクリックして、右側の [Selected Names] に追加します。[Selected Names] のネットの数が、置き換えようとしているネットの数と一致していることを確認します。OK をクリックして、作業を続けます。
.ltx
) を生成し直す必要があります。デバッグ コアの必要なネットをすべて置き換えたら、OK をクリックし、表示される確認ダイアログ ボックスで変更内容を確認します。
プローブするネットのパス上にあるネット セグメントを削除すると、ハードウェア マネージャーに表示されるプローブ名が変更されることがあります。Vivado IDE では、MARK_DEBUG 属性が設定されたプローブするネットに最も近いネット セグメントが選択されます。MARK_DEBUG 属性が設定されたネット セグメントがない場合は、最上位ネットが選択されます。MARK_DEBUG 属性が設定されたネット セグメントが複数ある場合は、これらのいずれかがランダムに選択されます。
すべてのデバッグ プローブ ポートを置き換えたら、ECO Navigator で [Save Checkpoint As] をクリックして変更後の新しいチェックポイントを保存できます。ECO Navigator の [Replace Debug Probes] コマンドを実行して、デバッグ プローブの新しい .ltx ファイルを生成する必要があります。その後、新しい BIT ファイルを生成してデバイスをプログラムします。これで、Vivado ハードウェア マネージャーに接続して変更したデザインをデバッグできます。