このセクションでは、Versal クロッキングの主要な変更点を示します。Versal では、クロック タイルを複数の RP に分割できます。これは、ツールで処理されます。MMCM や BUFG などのクロック ソースを Pblock に指定すれば、DFX フローで必要なクロッキング タイルが自動的に含まれます。
次の「クロック タイルの分割」の図では、RCLK
行と VNOC
列が複数のリコンフィギャラブル パーティションで共有されています。 RCLK
行は 2 つのリコンフィギャラブル パーティションで共有されており、これら 2 つの RP (RCLK
の上と RP の下) でクロック領域を共有することが可能です。VNOC
タイルも複数のリコンフィギャラブル パーティションで共有されています。ただし、3 つ以上の RP がクロック配線ソリューションを見つけるために 1 つの VNOC 列を使用しようとするととすると、配線不可能な状況が発生する可能性があります。デザインに 3 つ以上の RP が含まれている場合は、すべての RP の内部クロックで同じ VNOC
タイルのクロック配線が使用されないように、RP 間にクロック領域ギャップを維持することをお勧めします。
図 1. クロック タイルの分割