以前のアーキテクチャと同様、Versal の DFX フローでも、インプリメンテーション ディレクトリの hd_visual
というフォルダーにスクリプトが生成されます。配置および配線フットプリントに加え、Versal DFX フローにより、必要に応じてデバッグに使用可能な Tcl スクリプトがいくつが生成されます。
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Overlapped_AllTiles.tcl
: Versal では、インターコネクトおよびクロッキング タイルを 2 つのリコンフィギャラブル パーティションで共有することが可能です。これには、複数の RP で共有されているタイルのリストが含まれます。 -
<pblock_name>_top_SplitPRTiles.tcl
:RCLK
行が 2 つの RP に分割されている場合、RCLK 行の上半分を含む Pblock がこの Tcl に対応します。これには、その RP のパーシャル PDI ダウンロード中にプログラムされるクロック タイルのリストが含まれます。 -
<pblock_name>_bottom_SplitPRTiles.tcl
: RCLK 行が 2 つの RP に分割されている場合、RCLK 行の下半分を含む Pblock がこの Tcl に対応します。これには、その RP のパーシャル PDI ダウンロード中にプログラムされるクロック タイルのリストが含まれます。 -
<pblock_name>_Placement_AllTiles.tcl
: 対応する RP Pblock の配置範囲にあるすべてのタイル。 -
<pblock_name>_Routing_AllTiles.tcl
: リコンフィギャラブル Pblock の配線フットプリントは、配置フットプリントとは異なります。これは、拡張配線およびクロック配線拡張などの機能のためです。この Tcl ファイルは、パーシャル PDI ダウンロード中にプログラムされる RP の配線フットプリントに含まれるすべてのタイルをリストします。配線フットプリントには、配置フットプリントが含まれます。注記: 2 つの隣接する RP のエッジにあるインターコネクト タイルは、これらの RP で共有できます。ただし、各 RP でそのインターコネクト タイルの配線リソースの半分しか使用できず、配線の問題が発生する可能性があるので、この状況は可能な限り回避する必要があります。一般的に、隣接する RP は回避することをお勧めします。2 つの RP 間には、スタティック シム Pblock を作成し、2 つの RP 間のスタティック エンドポイントをその Pblock に割り当てることをお勧めします。