できるだけ長方形の Pblocks を作成してエッジで配線不可能な状況を回避 - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Dynamic Function eXchange (UG909)

Document ID
UG909
Release Date
2022-06-07
Version
2022.1 日本語

CONTAIN_ROUTING が設定されている Pblocks では、Pblock の角のソリューション スペースが少なくなります。配線不可能な状況を回避するため、ザイリンクスでは、できるだけ長方形の Pblock を作成することをお勧めします。別の形状を使用すると、Pblock の角が増え、それらの角で密集が発生しやすくなります。

次の図に、オーバーラップしている密集エリア (白で表示) を含む長方形でないスタティック Pblock (黄色で表示) を示します。この例では、report_design_analysis により、長方形でないスタティック Pblock のエッジでレベル 6 の密集が発生していることがレポートされています。この方法は推奨されません

図 1. 角で密集が発生している長方形でないスタティック Pblock

次の図に、同じデザインで Pblock を長方形 (黄色で表示) にし、密集エリア (白で表示) を削減した例を示します。この方法では、report_design_analysis により、密集レベルが 5 に減少し、長方形の Pblock のエッジで密集が発生していないことがレポートされています。これが推奨される方法です。

図 2. スタティック Pblock を長方形にすることにより密集が減少