クリア ビットストリーム - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Dynamic Function eXchange (UG909)

Document ID
UG909
Release Date
2022-06-07
Version
2022.1 日本語

前述のビットストリーム タイプとは異なり、このタイプは UltraScale デバイス専用です。UltraScale+ にはこの要件はありません。このアーキテクチャには、新しいモジュールを読み込む前に既存モジュールを消去しなければならないという要件が新しく追加されています。クリア ビットストリームは、リコンフィギュレーションする領域のグローバル信号マスクを確立することにより、RP の次のパーシャル ビットストリームを配布できるようにします。正確には既存のモジュールが削除されるわけではありませんが (論理モジュールは残っている)、そう考えると理解しやすいです。クリア ビットストリームが配布されない場合、次の RM は初期化されません。

クリア ビットストリームはパーシャル ビットストリームではありません。このビットストリームは、ターゲット領域のフレームの 10% 未満しか占めず、対応するパーシャル ビットストリームのサイズの 10% 未満です。機能は変更しませんが、領域のロジックを駆動するクロックをシャットダウンします。クリア ビットストリームは、パーシャル ビットストリームの間に配布する必要があり、できるだけ間を置かずに次のパーシャル ビットストリームを配布する必要があります。

各クリア ビットストリームは、特定の RM 用に作成されており、そのモジュールが使用された後に適用する必要があり、次のパーシャル ビットストリームが配布される直前にコンフィギュレーション エンジンに送信する必要があります。たとえば、モジュール A からモジュール B に変更するには、A のクリア ビットストリームを、B のパーシャル ビットストリームが配布される直前に配布する必要があります。モジュール B からモジュール A に戻すには、B のクリア ビットストリームを A のパーシャル ビットストリームが配布される直前に配布する必要があります。パーシャル ビットストリームがブランキング ビットストリームであっても、この規則に従います。

クリア ビットストリームは自動的に生成され、名前はパーシャル ビットストリームの名前に _clear が付いたものになります。上記の例の場合、UltraScale デバイス デザインが top_first であるとすると、クリア BIT ファイル名は top_first_pblock_red_partial_clear.bit になります。