ICAP インターフェイスは、ビットストリームを配信するためのポートとして使用される場合に、コンフィギュレーション プロセスを監視するために使用できます。ICAP ブロックの O ポートは 32 ビット バスですが、最下位バイトのみが使用されます。次の表に、最下位バイトの各ビットの説明を示します。
ICAP の O ポート ビット | ステータス ビット | 説明 |
---|---|---|
O[7] | CFGERR_B |
コンフィギュレーション エラー (アクティブ Low) 0: コンフィギュレーション エラーが発生。 1: コンフィギュレーション エラーなし。 |
O[6] | DALIGN |
同期ワードの受信 (アクティブ High) 0: 同期ワードは受信されていない。 1: インターフェイス ロジックから同期ワードを受信。 |
O[5] | RIP |
リードバック (アクティブ High) 0: リードバックは実行されていない。 1: リードバックを実行中。 |
O[4] | IN_ABORT_B |
アボート (アクティブ Low) 0: アボートを実行中。 1: アボートは実行されていない。 |
O[3:0] | 1 | 予約済み |
このバイトの上位 4 ビットがステータスを示します。これらのステータス ビットは、同期ワードが受信されたか、コンフィギュレーション エラーが発生したかを示します。次の表に、これらの状態の値を示します。
O[7:4] | 同期ワードの有無 | コンフィギュレーション エラーの有無 |
---|---|---|
9 | なし | なし |
D | あり | なし |
5 | あり | あり |
1 | なし | あり |
コンフィギュレーション デバッグ に、完了したフル コンフィギュレーション、その後に CRC エラーを含むパーシャル リコンフィギュレーション、最後に正常に完了したパーシャル リコンフィギュレーションを示します。上記の表とこの後の説明から、どのように ICAP の O ポートを使用してコンフィギュレーション プロセスを監視するかがわかります。CRC エラーが発生したら、これらの信号をコンフィギュレーション ステート マシンで使用してエラーから回復できます。これらの信号は Vivado ロジック解析でデバッグ用にコンフィギュレーション エラーをキャプチャするのにも使用できます。この情報を使用して、Vivado ロジック解析をパーシャル リコンフィギュレーションのさまざまなポイントをキャプチャできます。
Vivado ロジック解析画面のマーカーは、次をものを示します。
- 1st_done
- 初期フル ビットストリーム コンフィギュレーションの完了を示します。DONE ピン (図の波形の
done_pad
) が High になります。 - cfgerr
- パーシャル ビットストリームの読み込み中に CRC エラーが検出されたことを示します。ステータスは O[31:0] (図の波形の
icap_o_top[31:0]
) で確認できます。-
Icap_o_top[31:0]
は 0x9F から開始します。 - SYNC ワードが受信されると、
Icap_o_top[31:0]
が 0xDF になります。 - CRC エラーが受信されると、
Icap_o_top[31:0]
が 1 サイクル間 0x5F になり、その後 0x1F になります。 - INIT_B が Low になります (図の波形の
init_pad
)。
-
- RCRC
- パーシャル ビットストリームが再び読み込まれたことを示します。RCRC コマンドは
cfgerr
ステータスをリセットし、INIT_B ピンを High にします (図の波形のinit_pad
)。- SYNC ワードが受信されると
Icap_o_top[31:0]
は 0x1F から 0x5F に変わります。 - RCRC コマンドが受信されると
Icap_o_top[31:0]
は 0x5F から 0xDF に変わります。
- SYNC ワードが受信されると
- pr_done
- パーシャル リコンフィギュレーションが正しく完了したことを示します。
- DESYNC コマンドが受信され、コンフィギュレーション エラーが検出されなかった場合、
Icap_o_top[31:0]
は 0xDF から 0x9F に変わります。
- DESYNC コマンドが受信され、コンフィギュレーション エラーが検出されなかった場合、
上記の手法に加え、UltraScale アーキテクチャには ICAP 上に Dynamic Function eXchange で使用可能な 2 つの専用ポートがあります。
- PRDONE ピンは、外部 DONE ピンのステートを反映するよう設計されていますが、次のためにのみ使用するべきです。
- モノリシック デバイス
- SSI デバイス (RP がマスター SLR にある場合)
- 使用される ICAP が RP と同じ SLR にある場合。
パーシャル ビットストリームの構造のため、マスター ICAP からスレーブ SLR をコンフィギュレーションするパーシャル ビットストリームには、複数の PRDONE イベントがあります。パーシャル リコンフィギュレーションの完了を検知するには、マスター SLR にある STARTUP ブロックの EOS ピンを使用してください。
- PRERROR ピン: 外部 INIT_B ピンのステートを反映します。BIT ファイルの最後の標準完全 CRC 値またはフレームごとの CRC 値で CRC エラーが発生すると Low になります。