デフォルトでは、DFX デザインのスタティック領域のネットにデバイスのどの配線リソースでも使用できます。これにより、スタティック ネットがダイナミック領域に配置されることがあります。これは、機能的な面からは許容されますが、リコンフィギャラブル パーティション (RP) Pblock 内のリコンフィギャラブル モジュール (RM) の配線ソリューション スペースを削減します。最初のインプリメンテーションが完了し、lock_design コマンドを使用してスタティック配線と配置が固定された後、スタティック ネットが RP Pblock の一部のネットと共に固定されます。その後の子インプリメンテーションでは、DFX フローで RM インプリメンテーション中にこれらの固定されたスタティック ネットが認識され、配線不可能な状況を回避するため、縮小されたソリューション スペースで配置配線が試みられます。スタティック ネットが RP Pblocks に配置されるのを回避するため、ザイリンクスでは CONTAIN_ROUTING 制約を TRUE に設定して、スタティック Pblock 内にスタティック ネットを含めることをお勧めします。
次の例では、スタティック領域 Pblock に CONTAIN_ROUTING 制約は設定されていません。RP Pblock に配置されたスタティック ネットを黄色でハイライトしています。この方法は、RM コンパイルでの配線性に悪影響を与えるので、推奨されません。
次の例では、スタティック Pblock に CONTAIN_ROUTING 制約が設定されており、スタティック ネットは RP Pblock に配置されていません。RM コンパイル中の配線性を向上するため、この方法をお勧めします。
