パーシャル PDI の作成と詳細 - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: Dynamic Function eXchange (UG909)

Document ID
UG909
Release Date
2022-06-07
Version
2022.1 日本語

UltraScale+™ およびそれ以前のアーキテクチャとは異なり、 Versal® デバイスのプログラムにはビットストリームは使用されません。Versal ACAP のプログラムおよびコンフィギュレーションには、Versal ACAP PMC ではプログラマブル デバイス イメージ (PDI) という独自のブートおよびコンフィギュレーション ファイル フォーマットが使用されます。PDI には、Versal ACAP に読み込まれるヘッダー、PLM イメージ、およびデザイン データ イメージ パーティションが含まれます。コンフィギュレーション データ、ELF ファイル、および NoC レジスタ設定も含まれます。PDI イメージは、ブート ROM および PLM により、PMC ブロックを介してプログラムされます。PDI ファイル フォーマットおよび生成方法の詳細は、 『Bootgen ユーザー ガイド』 (UG1283) を参照してください。

Dynamic Function eXchange 用にパーシャル PDI を生成するには、write_device_image Tcl コマンドを使用します。デフォルトでは、write_device_image はフル デバイス PDI と、デザインの各 RP 用のパーシャル PDI を生成します。write_device_image には、次の 2 つの主要なオプションがあります。

  • -cell <arg>: 指定した RP のパーシャル PDI のみを作成します。
  • -no_partial_pdi: フル デバイス PDI のみを作成します。

Tcl コマンドの詳細は、 『Vivado Design Suite Tcl コマンド リファレンス ガイド』 (UG835) を参照してください。PDI の構造と詳細コンフィギュレーション データ オブジェクト (CDO) ファイルとコマンド、およびサポートされるブート デバイスについては、 『Versal ACAP システム ソフトウェア開発者向けガイド』 (UG1304)「ブートおよびコンフィギュレーション」を参照してください。