RP の各ピンにはパーティション ピン (PartPin) があります。デフォルトでは、これらの PartPin はツールにより自動的に RP Pblock 範囲内に配置されます (必須)。多くの場合、この自動配置で十分ですが、タイミング クリティカルなインターフェイス信号や密集度の高いデザインでは、PartPin の配置を制御する必要がある場合があります。次に、これを実行する例を示します。
- ピンの一部またはすべての
HD.PARTPIN_RANGE
制約を定義します。set_property HD.PARTPIN_RANGE {SLICE_Xx0Yx0:SLICE_Xx1Yy1 SLICE_XxNYyN:SLICE_XxMYyM} [get_pins <rp_cell_name>/*]
デフォルトでは、
HD.PARTPIN_RANGE
は Pblock 範囲全体に設定されます。ユーザー範囲を定義することにより、PartPin が指定のエリアに配置され、タイミングを向上したり、密集を緩和したりできます。重要: PartPin の配置を調べる際は、境界沿い、特に Pblock の角では、配線リソースに制限があるので注意してください。PartPin の配置では、パーティション ピンが分散され、境界沿いではインターコネクトごとのパーティション ピンの数が最小限になり、Pblock の中央に向かって PartPin の密集度が増加するよう配置されます。カスタムHD.PARTPIN_RANGE
制約を定義する際は、分散させるのに十分な範囲を指定してください。そうしないと、PartPin の周辺で配線が密集します。