ECO フローを使用したインプリメンテーション後のデバッグ プローブの置換 - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite チュートリアル: プログラムおよびデバッグ (UG936)

Document ID
UG936
Release Date
2022-05-20
Version
2022.1 日本語

この簡単なチュートリアルでは、 Vivado® Design Suite の ECO (Engineering Change Order: 設計変更指示) フローを使用し、配置配線済みデザインの ILA コアに接続されているネットを置換する方法を説明します。

注記: ECO フローについては、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: プログラムおよびデバッグ』 (UG908)インプリメンテーション後のデザインのデバッグを参照してください。
  1. Vivado® Design Suite を開き、File > Open Checkpoint をクリックします。

  2. HDL インスタンシエーションを使用したデザインのデバッグ で作成した配線済みチェックポイントを開きます。

    Vivado Design Suite のツールバーのドロップダウン リストでレイアウトを [ECO] に変更します。



    注記: Flow Navigator が ECO Navigator に変更され、異なるオプションが表示されます。


  3. ECO Navigator で Replace Debug Probes をクリックして [Replace Debug Probes] ダイアログ ボックスを開きます。デザインには、Debug Hub および ILA コアが含まれています。

    重要: ILA および Debug Hub コアに関連付けられているクロック ネットは、できる限り置き換えないようにしてください。
  4. [Replace Debug Probes] ダイアログ ボックスで、変更する必要のあるネットのプローブをハイライトします。この演習では、プローブされている GPIO_BUTTONS_dly[0] ネットを置き換えます。
  5. GPIO_BUTTONS_dly[0] プローブの右側にある Edit Probes ボタンをクリックし、[Choose Nets] ダイアログ ボックスを開きます。

  6. [Choose Nets] ダイアログ ボックスで、U_DEBOUNCE_0/clear ネットを選択して、既存の GPIO_BUTTONS_dly[0] プローブ ネットを置き換えます。OK をクリックします。

  7. [Name] フィールドで「*clear net」と入力し、Find をクリックします。[Found] に U_DEBOUNCE_0 ネットが表示されています。-> を使用して U_DEBOUNCE_0/clear net を選択し、OK をクリックします。U_DEBOUNCE_0/clear ネットは、既存の GPIO_BUTTONS_dly[0] プローブ ネットと置き換えられます。



  8. [Replace Debug Probes] ダイアログ ボックスで OK をクリックします。ネットが DONT_TOUCH とマークされている場合は、それを削除しないと先に進めないことを示すダイアログ ボックスが表示されます。この場合、Unset Property and Continue をクリックします。

    重要: [Tcl Console] ウィンドウに警告またはエラーが表示されていないことを確認します。




  9. 変更を新しいチェックポイントに保存します。ECO Navigator で [Save Checkpoint As] オプションを使用して、[Save Checkpoint As] ダイアログ ボックスを開きます。DCP ファイルの名前を指定し、OK をクリックします。

  10. ECO Navigator で Write Debug Probes をクリックします。[Write Debug Probes] ダイアログ ボックスが開いたら、OK をクリックして、デバッグ プローブ用に新しい LTX ファイルを生成します。

  11. ECO Navigator で Generate Bitstream をクリックします。[Generate Bitstream] ダイアログ ボックスが表示されたら、[Bit File] フィールドでビット ファイル名を project_sinegen_demo_routed_debug_changes.bit に変更し、OK をクリックして、デバッグ プローブの変更を反映させた新しい .bit ファイルを生成します。

  12. ECO Navigator で [Open Hardware Manager] を選択し、Vivado ハードウェア マネージャーに接続します。
  13. Vivado ロジック解析を使用したハードウェアでのデバッグの「ターゲット ボードおよびサーバーの設定」に記されている手順に従い、ローカル ハードウェア サーバーに接続します。

    前の手順で作成した .bit ファイルおよび.ltx ファイルを使用してデバイスをプログラムします。



  14. Vivado Design Suite のツールバーから Window > Debug Probes をクリックします。手順 8 および 9 で置き換えたプローブが hw_ila_1 に関連付けられているプローブに反映されていることを確認します。

  15. ILA でトリガーを実行します。手順 8 および 9 で置き換えたプローブが波形ウィンドウにも反映されていることを確認します。