シリアル I/O 解析で FSBL を使用した IBERT PS-GTR の起動 - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite チュートリアル: プログラムおよびデバッグ (UG936)

Document ID
UG936
Release Date
2022-05-20
Version
2022.1 日本語
  1. FSBL をロードする前に、ZCU102 の 4 つの有効な GT コンフィギュレーションの中から選択した内容に基づいて、SATA ドライブ、 PCIe® カード、USB デバイスなどの物理的なデバイスをすべて接続します。ホット スワップやホット プラグはサポートされていません。
  2. Vivado を開きます。
  3. ハードウェア マネージャーを開いて、Zynq UltraScale+ デバイスを搭載したボードに接続します。次の例では、リモート コンピューターのボードに接続するので、接続前に、hw_server をそのリモート コンピューターで実行している必要があります。

  4. ARM_DAP がハードウェア デバイス リストに表示されていることを確認し、Next をクリックしてから Finish をクリックします。

  5. ハードウェア ツリーで ARM_DAP device を右クリックし、Configure IBERT GTR をクリックします。

  6. ダイアログ ボックスが開いたら、前の手順で作成した FSBL ELF ファイルを指定し、オプションでコンフィギュレーション ファイル (デザインに必要な場合はビットストリーム) を指定します。Reset Zynq をオンにして、コンフィギュレーションする前にシステムをリセットすることも可能です。設定し終えたら、OK をクリックします。
    注記: Reset Zynq をオンにすると、古いバージョンの Zynq UltraScale+ デバイス (ZU9EG es1 など) で ARM_DAP が問題のあるステートになります。その場合は、ボードの電源を切って入れ直し、Reset Zynq をオフのままにします。


  7. config_hw_sio_gts が指定した設定で実行されます。次に、新しいデバッグ コアのデバイスを再スキャンするため、refresh_hw_device が呼び出されます。IBERT は、次の例のようにコンフィギュレーションされるはずです。

  8. [Auto-detect links] は PS-GTR には使用できません。次の図のように [Create Links] を使用して、手動でリンクを作成できます。

  9. 次の図のように、4 つのレーンすべてに対しリンクを作成します。各レーンの TX は同じレーンの RX に接続されています。

    設定し終えたら、OK をクリックします。



  10. 次の図は、[Serial I/O Links] ウィンドウで、[Status] にリンクされている 4 つのレーンがすべて表示されています。

    注記: [Link 1] の [RX PLL Status] および [TX PLL Status] が [Not Locked] になっているのは、PCIe プロトコルに準拠して Link 0 の PLL が使用されているためです。
  11. リンクをどれか右クリックして、Create Scan を選択します。

  12. アイ スキャンに該当するパラメーターを選択し、アイ スキャンを実行します。たとえば、次の図は、レーン L1 (Link 1) でアイ スキャンを実行しています。アイ スキャンが完了すると、-1 UI から +1 UI までのアイが表示されます。
    注記: Create Scan ダイアログ ボックスには -0.5 UI から +0.5 UI までと表示されていますが、表示されるアイ スキャンは -1 UI から +1 UI までです。


  13. 次の図は、レーン L1 で実行されるアイ スキャンの例です。

    注記: [Open UI %] の値は水平方向の軸全体のパーセンテージで、PS-GTR トランシーバーの場合は 2 UI 幅です。