シリアル I/O 解析を使用した IBERT コアとの対話 - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite チュートリアル: プログラムおよびデバッグ (UG936)

Document ID
UG936
Release Date
2022-05-20
Version
2022.1 日本語
この手順では、KC705 ボードに接続し、前の手順で作成したビットストリームをプログラムしてから、シリアル I/O 解析を使用して、手順 1 で作成した IBERT デザインと対話させます。さまざまな入力パターンおよびループバック モードを使用してある程度の解析を実行しつつ、ビット エラー カウントを確認します。

  1. Open New Target をクリックします。Open Hardware Target ウィザードが開いたら、Next をクリックします。

  2. [Connect to] フィールドでローカル サーバーを選択します。Next をクリックします。

  3. [Select Hardware Target] ページで Next をクリックします。

    この場合は、接続するターゲット ボードが 1 つしかないので、このデフォルト ボードが選択されています。



  4. [Open Hardware Target Summary] ページで、選択したオプションを確認します。Finish をクリックします。

  5. Vivado IDE の [Hardware] ウィンドウには、KC705 ボード上にあるターゲットの FPGA のステータスが表示されているはずです。

  6. [Hardware] ウィンドウで XC7K325T_0(0) を右クリックして、Program Device をクリックします。

  7. [Program Device] ダイアログ ボックスが開きます。正しいビット ファイルが選択されているのを確認し、Program をクリックします。

  8. [Hardware] ウィンドウには、前の手順でカスタマイズしインプリメントした IBER IP が表示されています。これには、QUAD が 2 つ含まれていて、それぞれに 4 つの GTX トランシーバーがあります。ビットストリームをダウンロードした後にデバイスをスキャンすると、IBERT のこれらのコンポーネントが検出されます。QUAD が表示されていない場合は、XC7K325 device を右クリックして Refresh Deviceを選択します。

  9. 次に、8 つのトランシーバーすべてに対しリンクを作成します。Vivado シリアル I/O 解析はリンク ベースの解析機能で、IBERT デザイン内の任意のトランスミッターとレシーバーをリンクさせることができます。このチュートリアルでは、同じチャネルの TX および RX をリンクさせるだけです。リンクを作成するには、[Hardware] ウィンドウで IBERT Core を右クリックし Create Links をクリックします。

    [Create Links] ダイアログ ボックスが開きます。

  10. 最初のトランシーバー ペア (MGT_X0Y8/TX および MGT_X0Y8/RX) が選択されていることを確認します。

  11. [+] ボタンをクリックし、新しくリンクを追加します。[Link group description] フィールドに「Link Group SMA」と入力します。Internal Loopback check box をオンにします。

    最初のリンク グループの名前は、SMA ケーブルを介してリンクされる唯一のトランシーバー チャネルなので「Link Group SMA」にします。この新しいリンクがリンクのウィンドウに表示されます。



  12. Create Link を再度クリックして、残りのトランシーバー ペアにもリンク グループを作成します。トランシーバー ペアが選択されていることを確認し、すべてのリンクが「Link Group Internal Loopback」という名前の新しいリンク グループに追加されるまで、[+] ボタンを繰り返しクリックします。OK をクリックします。

  13. リンクが作成されると、次のようにウィンドウにリンクが追加されます。

    リンクのステータスを確認すると、8.0 Gbps のライン レートであることがわかります。

    このウィンドウのほかの列の詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: プログラムおよびデバッグ』 (UG908) を参照してください。

  14. 残りのトランシーバーの GT プロパティを先に説明したように変更します。
  15. 次に、2D スキャンを作成します。リンク ウィンドウで Create Scan をクリックします。

    [Create Scan] ダイアログ ボックスが開きます。このダイアログ ボックスで、さまざまなスキャン プロパティを変更できます。この場合は、すべてデフォルト値のままにしておき、OK をクリックします。スキャン プロパティの詳細は、 『Vivado Design Suite ユーザー ガイド: プログラムおよびデバッグ』 (UG908) を参照してください。



    次の図に示すように [Scan Plots] ウィンドウが開きます。



    2D スキャン プロットは BER 値のヒート マップです。

    先に作成したリンクでスイープ テストを実行することもできます。

  16. リンク ウィンドウで、[Link Group SMA] という名前のリンクの下にある [Link 0] を右クリックして、Create Sweep をクリックします。

  17. 次の図のように [Create Sweep] ダイアログ ボックスが開きます。スイープ テストのさまざまなプロパティをこのダイアログ ボックスで変更できます。すべてデフォルト値のままにしておき、OK をクリックします。

    ここでは 4 つの異なるスイープ プロパティがあって、([Values to Sweep] 列にあるように) それぞれのプロパティに 3 つの異なる値があるので、合計 81 のスイープ テストが実行されます。スキャン ウィンドウには、選択したリンクに対して実行されたスキャンすべての結果が表示されます。

    注意:
    81 のスキャンが実行されるので、すべて完了するまでに数分かかる可能性があります。


    実行されたスキャンの結果を確認するには、スキャンを右クリックし Display Scan Plots を選択します。



    実行されたスキャンの詳細を表示する [Scan Plots] ウィンドウが開きます。