この手順では、複数の DRC 違反を同時に除外します。
- をクリックします。
- [Report DRC] ダイアログ ボックスでデフォルト オプションをそのまま使用して、OK をクリックします。
- DRC レポートで UCIO#1 を右クリックし、Create
Waiver をクリックして UCIO-1 違反の除外を作成します。注記: UCIO#1 違反には 125 個の違反がまとめられています。同じように、NSTD#1 違反は 113 個のポートを対象にしています。
- [Create Waiver] ダイアログ ボックスで [Tcl Command Preview] の出力を確認し、OK をクリックします。
-
drc_waivers.xdc ファイルを生成し、125 個のオブジェクトがすべて除外されていることを確認するには、次を入力します。
write_waivers -type DRC drc_waivers.xdc
-
XDC ファイルで、拡張されたポート リストを確認すると、違反メッセージからの文字列の一部がワイルドカード (*) に変換されています。
UCIO-1、NSTD-1、TIMING-15、TIMING-16 タイプの違反に関しては、文字列が自動的にワイルドカードに変換されます。UCIO-1 の場合、エレメント数には意味がないので、違反のオブジェクト数がワイルドカードに置き換えられます。
- DRC 除外を削除し、ワイルドカードを使用している除外を書き換えて、ポート オブジェクトのサブセットをターゲットにするには、次を入力します。
delete_waivers [get_waivers -type drc] create_waiver -type DRC -id {UCIO-1} -user "Xilinx" -desc "Waive selected UCIO violations" -objects [get_ports { s_axi_rdata[*] s_axi_wdata[*] s_axi_araddr[*] } ] -strings { "*" } -strings { "*" }
注記: このコマンドは、元の 125 個のオブジェクトのサブセットのみを対象にしています。 - をクリックして、[Report DRC] を再実行します。
- [Report DRC] ダイアログ ボックスで、除外された違反のみをレポートするため Display
only waived violations を選択し、OK をクリックします。
DRC レポートで、125 個の違反のうち 68 個のみが除外されていることを確認します。
重要: READONLY または NODISABLE 違反は除外できません。たとえば、次を入力するとします。
Vivado ツールに次のエラー メッセージが表示されます。create_waiver -type DRC -id RTSTAT-1 -description "Waive RTSTAT-1"
ERROR: [Vivado_Tcl 4-934] Waiver ID 'RTSTAT-1' is READONLY or NODISABLE and cannot be waived. These Factory designations specify that a check is required and may not be overridden by user action.