このタスクでは、レポートの場所を確認し、インテリジェント デザイン run からの run と中間チェックポイントを解析する方法を学びます。
- ウィンドウが開いていない場合は、
このレポートは、2 つのウィンドウに分かれています。上半分は Flow Progress セクションです。どのステップが実行されたのか、どのステップが現在実行されているのかの詳細を確認できます。これは次の理由があって、標準のインプリメンテーション run よりも、IDR でより重要です。- IDR は動的に実行されるので、あらゆるデザインに対してすべてのステージが実行されるわけではありません。
- QoR 推奨項目を適用するために run をリセットすると、ステップが繰り返し実行される場合があります。
下半分は Flow Statistics セクションで、次の情報が表示されます。- 生成されているレポートへのハイパーリンク
- WNS/TNS/WHS/THS などのタイミング メトリクス
- RQA スコア
- 配置後および配線後のデザインの密集度とタイル % メトリクス
をクリックします。このウィンドウで、IDR を実行している間にキャプチャされたすべてのメトリクスを確認でき、生成されたレポートへのリンクも表示されます。 - まず、レポートの Flow Progress セクションに注目します。
- 緑色のチェックマークはステージが完了していることを示します。
- ハイフン (-) は、そのステージが実行されていないことを示します。
- 丸はステージが実行されていることを示します。
丸が表示されていないので、run は問題なく完了していると推測できます。また、レポート目的で FIRST_PASS が生成されています。この特別のステップは、使用率またはクロックに関して推奨項目がないときに生成されます。使用率またはクロックに関する推奨項目がないデザインに対してのみこのステップが実行されます。
下の方に、表の脚注があり、$ および * の意味が説明されています。これらの記号により、Open Run をクリックするときに、どの run が開くのかが特定しやすくなります。
- 次に、レポートの Flow Statistics セクションを確認します。このレポートは長くなる可能性があります。セクションの上の仕切りを上に移動したり、矢印をクリックして表示する項目を減らしたりして、スペースを広げることができます。
このウィンドウの左側にはレポート、中央にはタイミングと RQA の統計、右側には密集メトリクスが表示されています。統計情報は、フロー ステージが実行されているか、フロー ステージで統計情報が生成されている場合にのみ利用できます。たとえば、配置時には、ホールド統計は生成されません。
- FIRST_PASS を展開し、postplace_physopt_first_pass_util.rpt をクリックします。このレポートの名前に注目してください。postplace_phys_opt はインプリメンテーションの段階を、first_pass はフローの段階を示します。準備ができたら、レポートを閉じます。
- Intelligent Design Runs ウィンドウで、impl_1_1 を右クリックして Open Run Directory をクリックします。このディレクトリで idrTextReport.txt ファイルを開きます。これは IDE レポートに相当するテキストです。レポートへのリンク以外は同じ内容です。準備ができたら、ファイルを閉じます。
- 1 つ上の階層のディレクトリ project_1.runs に移動します。メインの IDR と下位の run ごとにディレクトリがあります。impl_1_1_rqs をクリックします。ここで、すべてのレポートと中間チェックポイントを確認できます。準備ができたら、ディレクトリのエクスプローラーを閉じます。
- Intelligent Design Runs ウィンドウで、最上位 run の impl_1_1 をクリックします。
- Implementation Run Properties ウィンドウで Log タブをクリックし、ウィンドウを最大化します。
- 検索アイコンを選択し、「IDR 1-60」と入力します。Next を何度かクリックして、ログ ファイルをナビゲートします。この ID により、ステージ 1 のデザインの最適化で手順を開始または終了するときに追加される開始バナーと終了バナーがハイライトされます。
インプリメンテーション プロセスを進んだり戻ったりしているうちに、どの段階にいるのかわからなくなることがあります。これらのメッセージでそれを確認できます。 - 「INFO-TUTORIAL4」を検索します。これは、手順 1 で追加した Tcl スクリプトにより挿入されています。この Tcl スクリプトは、
opt_design
が呼び出されるたびに実行されます。この場合、opt_design
は一度だけ呼び出されるので、標準フローと同様です。