Vivado ECO フロー - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite チュートリアル: インプリメンテーション (UG986)

Document ID
UG986
Release Date
2022-05-24
Version
2022.1 日本語

この演習では、 Vivado® エンジニアリング チェンジ オーダー (ECO) フローを使用してインプリメンテーション後のデザインを変更し、変更をインプリメントして変更されたネットリストのレポートを出力し、プログラム ファイルを生成します。

この演習ではこのガイドに付属のデザイン ファイルを使用し、 Kintex® UltraScale™ KCU105 評価プラットフォームをターゲットとします。デザイン ファイルの場所は、「演習 4 のデザイン ファイルの場所」を参照してください。

次の図に、デザインのブロック図を示します。

図 1. デザインのブロック図

このデザインでは、MMCM (Mixed Mode Clocking Manager) を使用して、ボードで供給される 300 MHz クロックから 100 MHz クロックを合成します。

このクロックを、29 ビット カウンターを使用してさらに分周します。カウンターの上位 4 ビットは count<3:0> 信号を形成し、これを 8 ビットに 0 拡張して、8 ビットの 2:1 マルチプレクサーを介して 8 つのボード上の LED を駆動します。

count<3:0> 信号は乗算器を使用して 2 乗し、その結果でマルチプレクサーの残りの 8 入力を駆動します。Toggle 信号はマルチプレクサーのセレクト信号を制御し、LED をカウンターの値または乗算器出力のどちらで駆動するかを選択します。

Pause 信号はカウンターを停止し、Reset 信号はデザインをリセットします。TogglePause、および Reset 信号は、次の図に示すボード上のボタンで制御するか、その次の図に示すハードウェア マネージャーの VIO で制御します。VIO は、LED のステータスを確認するのにも使用できます。次の図に、KCU105 ボード上のプッシュボタンおよび LED の位置と、ハードウェア マネージャーのダッシュボードを示します。これらを使用してプッシュボタンを制御し、VIO で LED のステータスを確認できます。

図 2. KCU105 ボードのプッシュボタンおよび LED
図 3. VIO ダッシュボード