ネット
wbOutputData_OBUF[14]
に使用されているのと同じ配線をほかの偶数インデックス ネットに、ネット wbOutputData_OBUF[15]
の固定配線をほかの奇数インデックス ネットに適用するには、次の手順に説明する Tcl の for ループを使用できます。- Tcl Console タブをクリックします。
- 奇数インデックス ネットおよび偶数インデックス ネットの配線パスを格納する Tcl 変数を設定します。
set even [get_property FIXED_ROUTE [get_nets wbOutputData_OBUF[14]]] set odd [get_property FIXED_ROUTE [get_nets wbOutputData_OBUF[15]]]
- 出力データ バスの上位ビット ネット
wbOutputData_OBUF[16:31]
を含む、配線するネットのリストを格納する Tcl 変数を設定します。for {set i 16} {$i<32} {incr i} { lappend routeNets [get_nets wbOutputData_OBUF[$i]] }
- 指定したネットの配線を解除します。
route_design -unroute -nets $routeNets
- ネット
wbOutputData_OBUF[14]
の FIXED_ROUTE プロパティを偶数インデックス ネットに適用します。for {set i 16} {$i<32} {incr i 2} { set_property FIXED_ROUTE $even [get_nets wbOutputData_OBUF[$i]] }
- ネット
wbOutputData_OBUF[15]
の FIXED_ROUTE プロパティを奇数インデックス ネットに適用します。for {set i 17} {$i<32} {incr i 2} { set_property FIXED_ROUTE $odd [get_nets wbOutputData_OBUF[$i]] }
出力データ バスの奇数および偶数インデックス ネットに同じ配線パスが使用され、上位ビットに遅延が追加されます。配線ステータスレポートおよびデータシート レポートを生成し、デザインを検証します。
- [Tcl Console] ウィンドウに次のコマンドを入力します。
report_route_status
ヒント: 手動で配線したネットの FIXED_ROUTE プロパティに割り当てたノードを使用するネットが配線済みデザインに含まれている場合、配線エラーがレポートされることがあります。[Routing Assignment] ウィンドウで [Allow overlap with unfixed nets] をオンにしたことを思い出してください。 - 配線エラーがレポートされた場合は、[Tcl Console] ウィンドウに
route_design
コマンドを入力します。FIXED_ROUTE プロパティが設定されているネットは、自動配線されたネットよりも優先されます。
-
route_design
コマンドの後、report_route_status
コマンドを再実行してエラーが解消されたかどうかを確認します。 - [Device] ウィンドウで、出力データ バスが次の図に示すようになっているかどうかを確認します。
- 出力レジスタから出力バス
wbOutputData
の上位ビット 14 ~ 31 の出力ピンへのネットにはすべて、同一の固定配線セクション (次の図の破線) があります。 - 出力レジスタの
LOC
およびBEL
を修正する必要はありません。これは、前の手順でplace_cell
コマンドで実行しました。
上位ビット ネット
wbOutputData_OBUF[31:14]
を少し長くして遅延を追加したので、出力バスのタイミングを再度検証します。 - 出力レジスタから出力バス
-
Timing ウィンドウを選択します。
ウィンドウのバナーに、タイミング データが変更されたためレポートが最新でないことを示す情報メッセージが表示されています。
- rerun をクリックし、レポートを最新のタイミング情報でアップデートします。
-
wbOutputData
バスのタイミング情報を表示します。出力バス
wbOutputData
のすべてのビット間で clock-to-out タイミングのばらつきが 83 ps 以内になりました。
セクションをクリックし、 - 制約をターゲット XDC に保存し、デザインをコンパイルするたびに適用されるようにします。
-
constrs_1 のターゲット制約ファイル bft_full.xdc に保存します。
制約がアップデートされたので、合成とインプリメンテーションが最新でなくなります。新しい制約は既に適用されているので、ツールバーの Details をクリックしてデザインを強制的にアップデートにできます。
をクリックして、配置制約をアクティブ制約セット