IP インテグレーターでのパラメーターの伝搬 - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite ユーザー ガイド: IP インテグレーターを使用した IP サブシステムの設計 (UG994)

Document ID
UG994
Release Date
2022-04-20
Version
2022.1 日本語

パラメーター伝搬は、IP インテグレーターの最も優れた機能の 1 つです。この機能では、IP がデザインでどのように接続されているかに基づいて、パラメーターが自動的にアップデートされます。IP を特定の伝搬規則を使用してパッケージすると、IP インテグレーターで図を生成するときにこれらの規則が実行されます。

たとえば次の図では、IP0 のデータ バス幅が 64 ビットで、その後に IP1 と IP2 が接続されています。

図 1. パラメーター伝搬の概念

IP2 のデフォルトのデータ バス幅は 32 ビットです。

パラメーター伝搬規則が実行されると、IP2 のバス幅が異なっていることを示すメッセージが表示されます。IP2 のデータ バス幅をパラメーターの変更により変更できる場合は、IP インテグレーターで IP2 が自動的にアップデートされます。

IP をその接続に基づいた対応するプロパティ値にアップデートできない場合は、デザインで問題が発生する可能性があることを示す警告メッセージが表示されます。これは単純な例ですが、パラメーター伝搬機能が有益であることを示しています。パラメーター伝搬で修正または検出されるエラーは、通常はシミュレーションを実行するまで検出されません。