IP インテグレーター デバッグ フローには、次の 4 つの段階があります。
- [Debug] オプションを使用してプローブするインターフェイスまたはネットをマークします。
- 設計アシスタンスを使用してインターフェイスおよびネットを System ILA コアに接続します。
- [Validate Design] コマンドを実行してデザインの接続が正しいことを確認します。
- デザインをインプリメントし、Vivado ハードウェア マネージャーを使用してデザインをハードウェア上でデバッグします。
ブロック デザイン内のネットをデバッグ用にマークするには、次の図に示すように、ネットを右クリックして [Debug] をクリックします。
ネットをデバッグ用にマークすると、ブロック デザインのそのネットの上に小さな虫のアイコンが表示されます。
ブロック デザイン キャンバスのバナーに [Run Connection Automation] リンクが表示されます。
[Run Connection Automation] リンクをクリックすると、次の図に示す [Run Connection Automation] ダイアログ ボックスが表示されます。
この図の例ではデバッグするネットは AXI インターフェイスなので、読み出し/書き込みアドレスやデータ ピンなどのインターフェイス ピンに対して [Data]、[Trigger]、または [Data and Trigger] オプションを選択します。インターフェイス以外のネットをデバッグ用にマークし、[Run Connection Automation] をクリックした場合にも、データまたはトリガーを設定する同様のオプションが表示されます。
System ILA への接続に関する [System ILA] オプションを、次のいずれかに設定します。
- [Auto]: 選択した信号を新しい System ILA デバッグ コアに接続するか、既存の System ILA に接続するかがツールで自動的に決定されるよう指定します。
- [New]: 選択したデバッグ信号を新しい System ILA IP コアに接続するよう指定します。特定の信号を特定の ILA に接続したままにしておくために、このオプションが適している場合もあります。
ブロック デザインに System ILA がない場合は、どちらのオプションを選択しても新しいデバッグ コアがインスタンシエートされます。デバッグするネットのクロック ドメインはツールにより判断され、System ILA IP の clk ピンに接続されます。System ILA は 1 つのクロック ソースにしか接続できないので、デバッグするネットが異なるクロック ドメインにある場合は、別の System ILA デバッグ コアがインスタンシエートされます。
[Run Connection Automation] ダイアログ ボックスには、次の図に示すように、インターフェイスを AXI Memory Mapped Protocol Checker に接続する [AXI-MM Protocol Checker] オプションもあります。AXI Protocol Checker は、AXI インターフェイスを監視します。インターフェイスに接続すると、プロトコル違反をアクティブにチェックし、違反が発生した場合にそれを通知します。
[Run Connection Automation] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックすると、ツールで実行される処理を示す次のようなメッセージが表示されます。
Debug Automation : Instantiating new System ILA block '/system_ila_0' with mode INTERFACE, 1 slot interface pins and 0 probe pins. Also setting parameters on this block, corresponding to newly enabled interface pins and probe pins as specified via Debug Automation.
Debug Automation : Connecting source clock pin /clk_wiz_1/clk_out1 to the following sink clock pins /system_ila/clk
Debug Automation : Connecting source reset pin /rst_clk_wiz_1_100M/peripheral_aresetn to the following sink reset pins :/system_ila_0/resetn
Debug Automation : Connecting interface connection /microblaze_0_axi_periph_M01_AXI, to System ILA slot interface pin /system_ila_0/SLOT_0_AXI for debug.
デバッグ用にマークされているネットの DEBUG
属性を削除するには、次の図に示すようにネットを右クリックして [Clear Debug] をクリックします。これにより選択したネットの System ILA への接続が解除され、インターフェイス/プローブの数が適切なものになるよう IP が再設定されます。