手順 3: Vivado シミュレータの SAIF データを使用した消費電力レポートの生成 - 2022.1 日本語

Vivado Design Suite チュートリアル: 消費電力解析および最適化 (UG997)

Document ID
UG997
Release Date
2022-06-15
Version
2022.1 日本語

プロジェクト ディレクトリには、前回のタイミング シミュレーション実行で指定した SAIF 出力ファイルが保存されています。この SAIF ファイルを使用して、消費電力解析アルゴリズムをさらにガイドします。

  1. メイン メニューから Reports > Report Power をクリックします。
  2. Report Power ダイアログ ボックスの Switching タブで SAIF ファイルの場所を指定します。

    シミュレーション実行前に、シミュレーション設定で指定した SAIF ファイルが次のディレクトリにあることを確認します。

    <project_directory>/power_tutorial1/power_tutorial1.sim/ sim_1/impl/timing/power_tutorial_timing_xsim.saif

  3. Report Power ダイアログ ボックスで OK をクリックします。

    Report Power コマンドが完了すると、Power ウィンドウに消費電力レポート power_2 が表示されます。

    [Tcl Console] ウィンドウで、SAIF ファイルが正しく読み込まれ、デザイン ネットが 100% 一致していることを確認します。生成された SAIF ファイルが正しく、すべてのデザイン ネットと一致しているのが確認できます。



  4. power_2 レポートの Summary ビューに示される全消費電力 (Total On-Chip Power) を、power_1 レポートと比較します。SAIF ファイル データを使用して見積もられた全消費電力は、ベクターレス モードの実行で見積もられた全消費電力 (power_1 の結果) とは異なります。
  5. 消費電力レポートの Summary ビューで、サマリとブロック レベル (On-Chip Power) の電力配分を確認します。
  6. 消費電力レポートの Utilization Details > Signals > Data ビューに移動します。Signal Rate のデータはすべて、指定したシミュレーション データ (SAIF ファイル) から設定されています。

    データは色付きで示され、シミュレーション出力ファイルから読み込まれたアクティビティ レートが使用されてることがわかります。



  7. power_1 レポート (ベクターレス解析で生成されたレポート) の Summary ビューで、Confidence level をクリックします。

    Confidence Level は、入力データの正確さと完全性を示すもので、消費電力解析の実行時に使用されます。

    Internal Activity をユーザーが定義している内部ノードは 25% 未満なので、ベクターレス解析の Confidence LevelMedium になります。



  8. power_2 レポート (SAIF を入力として使用した解析で生成) の Summary ビューで、Confidence level をクリックします。

    Internal Activity をユーザーが定義している内部ノードは 25% 以上なので、ベクターレス解析の Confidence LevelHigh になります。