このデザイン アドバイザリでは、CMD6 R1b のビジー時間が 1 ms を超える必要がある eMMC デバイスで発生する問題について説明します。この問題は、CMD6 の後に続くコマンドに影響をおよぼします。たとえば、CMD18 (BootROM ステージ) の後、STOP (ACMD12) の送信エラーが発生します。
これは、デバイスがビジー状態のとき、ホスト コントローラー レジスタの BootROM コンフィギュレーションでエラーが発生するためです。このエラーは、BootROM の SD ホスト コントローラーの仕様違反で、JEDEC の仕様違反ではありません。
つまり、一部の eMMC はプライマリ ブート デバイスとして動作できないことを意味します。ただし、セカンダリ ブートに影響はないため、セカンダリ ブート デバイスとして動作可能です。
影響を受ける製品:
- すべての Zynq UltraScale+
- Versal - 関連するエラッタ資料を参照してください。これまでのところ、Versal デバイスでのエラーは報告されていません。