DEF 使用モード

Versal ACAP GTY および GTYP トランシーバー アーキテクチャ マニュアル (AM002)

Document ID
AM002
Release Date
2021-05-05
Revision
1.2 日本語

DFE モードは、高反射チャネルで、ナイキスト周波数でチャネル損失が 8dB 以上と高く、信号の到達距離が中長距離のアプリケーションに使用することを推奨します。DFE モードの使用は、ノイズやクロストークを増加させることなくチャネルにイコライゼーションを適用させるのに適しています。したがって、DFE モードの使用は、クロストークが問題となっている場合やシングル ビット応答の解析で反射が確認された場合に最適です。DEF を使用する必要のある一部の低損失のアプリケーションでは、AGC が固定されています。デフォルトのウィザード設定を使用してください。

DFE モードについては、8B/10B アプリケーションまたはデータのスクランブルが適用されていない場合に使用する際は注意が必要です。データに適切に対応できるように、DFE モードでの自動適応には、入力データがランダムである必要があります。たとえば、XAUI アプリケーションでは、ユーザー ペイロード データはスクランブルされておらず、8B/10B エンコードされています。ユーザー ペイロードは一般にランダムとなりますが、データの周波数成分は本質的にエンコードによって制限されており、繰り返しパターンが発生しないようにプロトコルで規定されていません。これらの繰り返しパターンが原因で、自動適応アルゴリズムが理想的なイコライゼーションの設定からかけ離れたものになる可能性があります。PRBS7 (または高次多項式) に類似した特性を持つパターンは十分にランダムであるため、自動適応は正しいイコライゼーションの設定を適切に選択できます。