8B/10B データパスの専用エラスティック FIFO は、RXUSRCLK と PHYCLK (CDR からのリカバリ クロック) の 2 つのクロック ドメイン間のブリッジとして機能します。RXUSRCLK と PHYCLK が同じクロック周波数で動作している場合でも、わずかな周波数のずれが常に生じます。PHYCLK と RXUSRCLK はまったく同じではないため、修正されない場合は、これらの位相差が累積されて最終的に 8B/10B エラスティック FIFO がオーバーフローまたはアンダーフローとなります。クロック コレクションを実行するために、各トランシーバー TX は定期的に 1 つまたは複数の特殊キャラクターを送信します。このキャラクターは、トランシーバー RX が 8B/10B エラスティック FIFO で必要に応じて削除/複製できます。8B/10B エラスティック FIFO がフルになりそうな場合はこれらのキャラクターを削除し、空になりそうな場合は複製することで、レシーバーはオーバーフローやアンダーフローを回避できます。
図 1. クロック コレクションの詳細図
クロッキングの種類 | クロック コレクションの必要性 |
---|---|
両サイドが物理的に同じオシレーターからの基準クロックを使用している同期システム。 | なし |
異なる基準クロックを使用し、レシーバーが RX リカバリ クロックを使用している非同期システム。 | なし |
異なる基準クロックを使用し、レシーバーがローカル クロックを使用している非同期システム。 | あり |