RX チャネル ボンディング

Versal ACAP GTY および GTYP トランシーバー アーキテクチャ マニュアル (AM002)

Document ID
AM002
Release Date
2021-05-05
Revision
1.2 日本語

XAUI や PCI Express などのプロトコルは、複数のシリアル トランシーバーの接続を組み合わせて 1 つの高スループット チャネルを構築します。この結合したシリアル トランシーバー チャネルをレーンと呼びます。レーン間の内部クロック位相におけるばらつきであるシリアル スキューやその他の要因が原因で、同時に送信されるデータが受信データでは複数レーンで揃えっていないことがあります。チャネル ボンディングは、RX 8B/10B エラスティック FIFO を可変レイテンシ ブロックとして使用することにより、この不整合を調整します。チャネル ボンディングは、チャネルのスキュー調整やレーン間のスキュー調整ともいわれています。結合されたチャネルに使用される GTY トランスミッターは、すべてのチャネル ボンディング キャラクター (キャラクター シーケンス) を同時に送信します。シーケンスが受信されるとき、GTY レシーバーが各レーン間のスキューを判断して RX 8B/10B エラスティック FIFO のレイテンシを調整します。このため、RX インターコネクト ロジック インターフェイスにスキューのないデータが現れます。

図 1. チャネル ボンディングの詳細図

RX チャネル ボンディングは、8B/10B エンコードされたデータをサポートしますが、次のエンコード データはサポートされていません。

  • 64B/66B
  • 64B/67B
  • 128B/130B
  • 暗号データ