複数のレーンの電源投入/切断およびリセット

Versal ACAP GTY および GTYP トランシーバー アーキテクチャ マニュアル (AM002)

Document ID
AM002
Release Date
2021-05-05
Revision
1.2 日本語

GTY トランシーバーの動作ステートは、電源切断のアサートとディアサートおよびリセットによって制御できます (リセットおよび初期化 および パワーダウン を参照)。

GTY トランシーバーの動作ステートが、電源切断ステートまたはリセット ステートの変更によって変化した場合、オンボードの電源分配ネットワーク (PDN) および電源レギュレータで確認される負荷電流も変化します。負荷電流が変わった場合、電源レギュレータは、負荷電流の変化を検出し、この変化を補正して設計の電源電圧を維持する必要があります。負荷電流の変化における遅延の影響により、電源電圧の一時的なスパイクまたは低下が発生する場合があります。GTY トランシーバーの動作ステートが電源切断から電源投入に遷移すると、負荷過渡電流は正になり、レギュレータからの電圧は、レギュレータ回路が新しい負荷状態に適応する間、低下する場合があります。反対に、GTY トランシーバーの動作ステートが電源投入から電源切断に遷移すると、負荷過渡電流は負になり、レギュレータからの電圧は、レギュレータ回路が新しい負荷電流状態に適応する間、スパイクする場合があります。

電源レギュレータからの過渡電圧の大きさおよび期間は、電源電圧レギュレータ回路の設計によって変わります。電圧レギュレータ回路が設計の電圧設定に収束する際、電圧が振動する場合があります。

いずれの場合も、重要な考慮事項は、デバイスの入力ピンの電圧が Versal ACAP のデータシート で規定された動作制限内に留まる必要があるということです。 Xilinx® Power Estimator (XPE) ツールを使用して、アプリケーションのトランシーバーに必要な電力量を計算してください。