BUFGCE はクロック入力、クロック出力、クロック イネーブル ラインを 1 つずつ持つクロック バッファーです (下図参照)。このバッファーにより、グリッチのないクロック ゲーティングが可能です。BUFGCE はゲーテッド入力を 1 つ持つクロック バッファーで、配線リソースを直接駆動できます。CE が Low (非アクティブ) の場合、出力 O は 0 です。CE が High の場合、入力 I がそのまま出力 O となります。
図 1. CE 付き BUFGCE
次の表に BUFGCE の属性を示します。
属性名 | 値 | デフォルト | タイプ | 説明 |
---|---|---|---|---|
CE_TYPE | SYNC、ASYNC、HARDSYNC | SYNC | 文字列 | クロック イネーブルの動作を設定します。SYNC に設定するとグリッチのない遷移となり、ASYNC に設定すると直ちに遷移します。SYNC に設定すると Vivado ツールで CE ピンのタイミングが考慮されますが、ASYNC 設定にするとタイミング アークは無視されます。HARDSYNC に設定すると内部の 3 段シンクロナイザー回路が有効になり、性能が最大になります。ただしその場合、3 または 4 クロック サイクルのレイテンシが発生します。 |
STARTUP_SYNC | FALSE、TRUE | FALSE | 文字列 | ロジックから CE へ入力されているかどうかを定義します。 |
注記: opt_design の段階で Vivado Design Suite によって使用されるその他のツール関連属性については、
『Versal アーキテクチャ AI コア シリーズ ライブラリ ガイド』 (UG1353) を参照してください。
次の図に、BUFGCE のタイミング図を示します。
図 2. BUFGCE のタイミング図