次の表に、DPLL プリミティブの属性を示します。
属性 | タイプ | 許容値 | デフォルト | 説明 |
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CLKOUT[0:3]_DIVIDE | 10 進数 | 2 ~ 511 | 2 | 異なる周波数を使用する必要がある場合、CLKOUT クロック出力を分周する値を指定します。ここで指定した値と CLKFBOUT_MULT_F および DIVCLK_DIVIDE の値の組み合わせによって出力周波数が決定します。 |
CLKOUT[0:3]_PHASE | 実数 | -360.000 ~ 360.000 | 0.000 | 関連する CLKOUT クロック出力の出力位相関係を度数で指定します (90 は 90° または 1/4 サイクルの位相オフセットを示し、180 は 180° または 1/2 サイクルの位相オフセットを示す)。スタティック位相シフト モードの場合、最小位相ステップ分解能は、(degrees) = (360/CLKOUT[0:3]_DIVIDE)/8 で求められます。 |
CLKFBOUT_MULT | 10 進数 | 10 ~ 400 | 42 | 異なる周波数を使用する必要がある場合、すべての CLKOUT クロック出力の逓倍値を指定します。ここで指定した値と当該の CLKOUT#_DIVIDE および DIVCLK_DIVIDE の値の組み合わせによって出力周波数が決定します。 |
CLKFBOUT_FRACT | 10 進数 | 0 ~ 63 | 0 | 6 ビット分解能の M フィードバック分数分周値 (増分幅 1/63)。CLKFBOUT_MULT 値の分数を生成し、CLKFBOUT_MULT に加算します。 |
DIVCLK_DIVIDE | 10 進数 | 1 ~ 123 | 1 | すべての出力クロックの、入力クロックに対する分周比を指定します。これにより、PFD に入力される CLKIN が分周されます。 |
REF_JITTER | 実数 | 0.000 ~ 0.200 | 0.010 | DPLL のパフォーマンスを改善するための基準クロックのジッターの目標値を指定します。値がわかる場合は、入力クロック上のジッター目標値を単位間隔 (UI) (最大 Peak-to-Peak 値) で指定する必要があります。 |
CLKIN_PERIOD | 実数 | 0.000 ~ 100.000 | 0.000 |
DPLL の CLKIN1 入力への入力周期を ns で指定します。 ps 単位まで細かく指定可能です。この値は必須であり、必ず指定する必要があります。 |
CLKOUTn_PHASE_CTRL[0:1] | バイナリ | 00 ~ 11 | 00 |
CLKOUT[0:3] カウンター可変ファイン位相シフトまたはスキュー調整セレクト。 00: インターポレーターをスキュー調整/位相シフト インターフェイスで制御しない。 01: インターポレーターをスキュー調整回路で制御。 10: インターポレーターを位相シフト インターフェイスで制御。 その他の 2 進数値は無効です。 |
DESKEW_DELAY | 10 進数 | 0 ~ 63 | 0 | スキュー調整回路のオプションのプログラマブル遅延の値。 |
DESKEW_DELAY_PATH | 文字列 | TRUE、FALSE | FALSE | オプションのプログラマブル遅延に CLKIN_DESKEW パスと CLKFB_DESKEW パスのいずれを使用するかを選択します。TRUE = CLKFB_DESKEW、FALSE = CLKIN_DESKEW。ZHOLD = TRUE の場合は、DESKEW_DELAY_PATH を TRUE に設定する必要があります。 |
DESKEW_DELAY_EN | 文字列 | FALSE、TRUE | FALSE | スキュー調整回路のオプションのプログラマブル遅延を有効にするには TRUE に設定します。ZHOLD = TRUE の場合は TRUE に設定する必要があります。 |
ZHOLD | 文字列 | TRUE、FALSE | FALSE | DPLL が HDIO レジスタで負のホールド タイムのみを提供するようにコンフィギュレーションされていることを示します。 |
LOCK_WAIT | 文字列 | FALSE、TRUE | FALSE | DPLL がロック状態になるまでコンフィギュレーション スタートアップの間待機します。 |
PERF_MODE | 文字列 | LIMITED、FULL | LIMITED | DPLL のパフォーマンス モードを指定します。スキュー調整モードが無効の場合は、デフォルト設定 (LIMITED) のままにしておく必要があります。FULL モードは、Vivado 2022.1 ツールでデジタル スキュー調整が有効になっているAMD IP またはクロッキング ウィザード実装用です。Vivado 2022.2 以降では、デジタル スキュー調整が有効の場合と無効の場合に対応します。 |