次の図に、Versal デバイスの XPLL プリミティブを示します。
図 1. XPLL プリミティブ
XPLL は、クロック ネットワークのスキュー調整、周波数合成、ジッター フィルターの機能をサポートするように設計されたミックスド シグナル ブロックです。これら 3 つの動作モードの詳細は後述します。VCO の動作周波数は、次の関係によって決定されます。
ここで、M、D、O は 図 1 に示したカウンターです。M の値は CLKFBOUT_MULT_F の設定に、D の値は DIVCLK_DIVIDE の設定に、O の値は CLKOUT_DIVIDE の設定にそれぞれ対応しています。
5 個の O カウンターは個別にプログラム可能です。たとえば、O0 を 2 分周用にプログラムし、O1 を 3 分周用にプログラムできます。ただし、1 つの VCO ドライバーがすべてのカウンターを駆動するため、VCO 動作周波数はすべての出力カウンターに対して同一でなければなりません。