パターン検出器は、DSP58 の加算器/減算器/論理ユニットの出力に接続されています。パターン検出器とは、P 出力と同じサイクルで結果を生成する加算器/減算器/論理ユニットの出力に対する同一性チェックです。パターン検出出力と DSP58 の P 出力の間には、追加のレイテンシはありません。パターン検出器を使用する場合、パターン検出パスにロジックが追加されるため、スピードが多少低減します (下図参照)。
図 1. パターン検出器ロジック
パターン検出器を使用して実行可能なアプリケーションを次に示します。
- オプションのマスク付きパターン検出
- ダイナミック C 入力と A x B パターンの一致
- P[56] (DSP_MODE = DSP48E2 の場合は P[46]) を超えるオーバーフロー/アンダーフロー/飽和
- A:B = = C およびダイナミック パターン マッチ。例: A:B OR C = = 0、A:B AND C == 1
- A:B {function} C == 0
- CEP の優先度をオプションで指定可能な 58 ビット (DSP_MODE = DSP48E2 の場合は 48 ビット) カウンターの自動リセット (ターミナル カウント検出)
- 丸め動作用の中間ポイント検出
パターン検出器を使用しない場合、次のようにその他の機能の実装に利用できます。★
- ファンアウトを低減してスピードを向上させるためにピン (符号ビットなど) を複製する。
- CLB への外部配線なしで 1 ビット (例: 符号ビット) に対する内蔵インバーターを実装する。
- 浮動小数点のスティッキー ビットのチェック、特殊なケースへの対応、または DSP58 出力のモニタリング。
- 特殊条件が満たされたときに、または特殊条件が満たされないときにフラグする。
マスク フィールドを使用して、パターン検出器で特定のビット位置をマスクすることも可能です。パターン フィールドおよびマスク フィールドには、58 ビットのコンフィギュレーション フィールドの値、または C 入力で設定した値を使用します。
注記: マスク フィールドをすべて
1
とすると、PATTERNDETECT が常に 1
と一致するため、この設定は無効です。