マルチプレクサーとして使用する前置加算器

Versal ACAP DSP エンジン アーキテクチャ マニュアル (AM004)

Document ID
AM004
Release Date
2022-09-11
Revision
1.2.1 日本語

前置加算器を 2:1 マルチプレクサーとして使用し、A[26:0] と D[26:0] のいずれかを選択できます。これは、プログラマブル ロジック (PL) メモリに実装したピンポン バッファーを接続する際に役立ちます。つまり、前置加算器で A + 0 または 0 + D を実行し、A はピン バッファーからのデータを受信し、D はポン バッファーからのデータを受信するというものです。次の図を参照してください。次の設定が含まれます。

  1. AMULTSEL を使用して、AMULT で AD_DATA からのデータを受信するように設定します。
  2. B の方が A よりも幅が狭いため、PREADDINSEL を使用して前置加算器で A2A1 を選択するように設定します。
  3. 前置加算器で A+ 0、または 0 + D を計算できるように、INMODE[3] を使用して前置加算器を加算モードに設定します。
  4. PL からの A-D マルチプレクサー セレクト ピンを INMODE[1]A と INMODE[2] の両方に接続します。これらの信号がいずれも 0 の場合、ベクター乗算器の入力 AMULT には A が選択されます。いずれも 1 の場合は、D が選択されます。
注記: D は 27 ビットですが B は 24 ビットしかないため、B と D の選択に前置加算器は使用できません。
図 1. DSP58 の入力レジスタとマルチプレクサーとして使用した前置加算器の階層図