DSP58 はザイリンクスの第 6 世代目となる ザイリンクス DSP です。 UltraScale™ アーキテクチャの DSP48E2 とは完全な下位互換性があります。DSP58 は DSP48E2 のスーパーセットです。また、 Versal® アーキテクチャの DSP は浮動小数点演算をサポートし、2 つの連続する DSP58 を 1 つに組み合わせたタイル ベース 18 ビット複素乗算器と接続するためのロジックをサポートしています。
DSP58 の INT8 ベクター ドット積モード
- INT8 乗算器モードを使用してドット積ユニットを実装すると、乗算器を 3 つの小さな乗算器に分割し、それぞれの積を合計して後置加算器へ送信できます。分割した乗算器の各出力はネゲートできます。
DSP58
- 27 x 24 乗算器:
- B オペランドを 18 ビットから 24 ビットに拡張。
- 58 ビットの論理ユニット:
- C オペランドを 48 ビットから 58 ビットに拡張。
- 116 ビット幅の XOR ファンクション (96 ビットから拡張):
- XOR12、XOR22 (新機能)、XOR24、XOR34 (新機能)、XOR58 (新機能)、および XOR116 (新機能) に設定可能なワイド XOR。注記: UltraScale アーキテクチャからの移行の場合、XOR48 と XOR96 がサポートされます。
- XOR12、XOR22 (新機能)、XOR24、XOR34 (新機能)、XOR58 (新機能)、および XOR116 (新機能) に設定可能なワイド XOR。
- A 入力は 34 ビット バスです。下位 27 ビットは乗算器の A 入力へ送信され、全 34 ビット入力で 58 ビット A:B 連結内部バスの上位 34 ビットを形成します。
- ビルトイン右シフトが 23 ビット幅となりました。注記: UltraScale アーキテクチャからの移行の場合、17 ビット右シフトがサポートされます。
- 乗算器出力 (X および Y) の符号を NEGATE ピンで変更できます。
DSPFP32 モード
- 単精度浮動小数点乗算器および加算器により、浮動小数点の積と和を生成します。
- 乗算器:
- 入力は FP32 または FP16 のいずれかで、出力は常に FP32 です。
- 加算器:
- 入力と出力はいずれも FP32 のみです。
- 乗算器:
注記: FP32 は単精度浮動小数点数で、FP16 は半精度浮動小数点数です。
DSPCPLX モード
- 同じタイルにある 2 つの連続する DSP58 を組み合わせて、18 × 18 複素 MACC を実装できます。