Versal® アーキテクチャはデュアル 5-LUT モードをサポートしています。つまり、キャリー チェーンへのキャリー選択信号と入力生成信号がデュアル 5-LUT 出力ピンから供給されます。バイパス ピンはキャリー ブロックには入らなくなりました。propagate、sum、および generate ファンクションは、すべて LUT 内にプログラムされます。偶数 LUT にはキャリー選択マルチプレクサーも含まれます。外部キャリー ブロックにのみ、キャリー伝搬遅延を高速化するキャリー ルックアヘッド マルチプレクサーが含まれます。propagate は sum のサブファンクションであるため、中間出力 (prop) は propagate 信号をキャリー ルックアヘッド ロジックに出力します。専用の XOR (sum) ロジックやキャリー選択マルチプレクサーはなくなりました。
新しいキャリー構造は、キャリー チェーンの長さと始点/終点を非常に柔軟に設定できます。各カスケード マルチプレクサーはキャリー チェーン初期化マルチプレクサーとして機能するため、任意の LUT でキャリー チェーンを開始または終了できます。
図 1. キャリー チェーン
