シフト レジスタ

Versal ACAP コンフィギャラブル ロジック ブロック アーキテクチャ マニュアル (AM005)

Document ID
AM005
Release Date
2023-02-28
Revision
1.2 日本語

Versal® アーキテクチャの CLB シフト レジスタは、旧アーキテクチャの CLB で使用していたシフト レジスタと非常によく似ており、32 ビット SRL をサポートする 6-LUT と、16 ビット SRL のペアをサポートする 5-LUT/6-LUT のペアを使用します。32-SRL は、6-LUT の SIN および SOUT bel ピンを使用して専用のシフト チェーンでチェーン接続できます。各スライスには初期 SIN シフト入力および SOUT シフト出力があります。SIN は下の CLB のスライスに接続され、SOUT は上の CLB のスライスに接続されます。

注目すべき SRL 関連の変更点は、SRL の接続方法です。

  • カラム内のスライス間の SIN/SOUT シフト チェーンは、クロック領域の中央とクロック領域の境界で切断されます。
  • LUT6 bel 出力 SOUT は、次の LUT6 の SIN 入力にのみ接続されます (旧アーキテクチャでは、この bel ピンをサイト出力を介してインターコネクトに接続することもできた)。
  • スライス内で SRL と LUTRAM または LUT を組み合わせることはできません。
  • LUT 間のシフト方向は A→H で、旧アーキテクチャの逆になります。LUT 内のシフト方向は LSB→HSB で、旧アーキテクチャと同じです。
  • デュアルエッジ クロッキングのサポート。
SRL は、キャリー チェーンとよく似た方法で内部でカスケード接続可能です。SRL は、論理的に隣接する LUT 間 (A_M→B_M→C_M→D_M→E_M→F_M→G_M→H_M) および CLB 間 (H_M→A_M) でカスケード接続されます。これにより、任意の長さの SRL を作成できます。旧アーキテクチャのようなロジックへのメモリ セル出力はありませんが、チェーン内の最後の LUT の読み出しデコーダーを使用して LUT 出力ピンを介して SRL 出力を使用する場合、この SRL 出力はインターコネクトに到達できます。次の図に、LUT をカスケード接続して長い SRL チェーンを形成する方法を示します。
図 1. SRL カスケード

シフト順は LUT A_M から LUT H_M の方向で、旧アーキテクチャの逆になります。ただし、LUT 内でのシフト順は旧アーキテクチャと同じです。