Versal デバイス アーキテクチャで包括的なシステム監視ソリューションを提供するため、SYSMON の設定には、デバイス固有の情報とデバイスに特化しないチャネル コンフィギュレーションが必要になります。そのため、SYSMON を有効にして設定するには、Vivado ツールの Control, Interface, and Processing System (CIPS) IP を使用する必要があります。CIPS IP は、警告の設定、平均化の有効化、および I2C/PMBus アクセスの有効化のための GUI インターフェイスを備えています。
CIPS IP ウィザードには Versal デバイス デザインを設定する機能が多数ありますが、SYMON の設定は、ユーザー インターフェイスの [Device Integrity Options] からアクセスできます。CIPS ウィザードでの SYSMON 設定は、次のタブに分かれています。
- Basic Configuration
- On-Chip Supply Monitor
- Temperature
- External Supply Monitor
[Basic Configuration] タブでは、平均化レベルおよび基準電圧ソースを定義し、外部インターフェイス オプションを有効にできます。[On-Chip Supply Monitor] タブには、電源電圧を監視するセンサーや、専用の VP/VN 割り当てがあります。有効化されている各センサーについて、平均化を有効化し、アラームを設定できます。[Temperature] タブでは、温度に基づく警告を設定できます。[External Supply Monitor] タブでは、補助入力 (AUXIO) ピンの有効化とピン割り当てが可能です。ここでは、特定の AUXIO ピンをパッケージのサイトに割り当てられます。
CIPS ウィザードは上記のユーザー オプションを使用して、有効化された各電圧チャネルに電源番号を割り当てます。電源番号は、CIPS コンフィギュレーション フローで割り当てと識別が可能です。CIPS IP の詳細は、 『Control Interfaces and Processing System LogiCOREIP 製品ガイド』 (PG352) を参照してください。
CIPS ウィザードでチャネルを定義した後、PMC レジスタ マップを使用して、定義したチャネルの属性を変更できます。平均化レベルや警告しきい値などの属性は、PMC_SYSMON_CSR モジュールのレジスタ マップを使用して変更できます。SYSMON のレジスタ定義については、 『Versal アダプティブ SoC レジスタ リファレンス』 (AM012) を参照してください。AMD Vitis™ 統合ソフトウェア プラットフォームに含まれているソフトウェア ドライバーにより、SYSMON へのソフトウェア アクセスが容易になります。ドライバーの詳細は、こちら を参照してください。