デバイスに複数の SLR (Super Logic Region) がある場合、マスター SLR の電圧測定値のみが完全な機能を持ちます。マスター SLR にある PMC_SYSMON_CSR レジスタは、マスター SLR に関連する電圧測定値のみをレポートします。このため、I2C/PMBus インターフェイスで報告されるのは、マスター SLR で有効にした電源の電圧測定値のみに制限されます。スレーブ SLR の Sysmon レジスタへのアクセスは、アクセスが許可されている (つまり、PMC から PMC への NOC パスが有効になっている) 場合に、PMC1_alias、PMC2_alias、PMC2_alias オフセットを使用して可能になります。
SSI デバイスの温度測定値に関しては特別な注意が必要です。DEVICE_TEMP、DEVICE_TEMP_MAX、および DEVICE_TEMP_MIN レジスタには、マスター SLR に関連する温度情報のみが保存されます。全 SLR を対象とする現在の温度情報が必要な場合は、FULL_DEVICE_TEMP レジスタを参照する必要があります。2023.1 以前を使用して作成されたデザイでは、FULL_DEVICE_TEMP レジスタは使用できません。FULL_DEVICE_TEMP はプラットフォーム ロジック マネージャーで設定され、すべての SLR で最も高い温度を提供します。OT 警告応答はすべての SLR に伝搬されますが、その他の温度に基づく警告はマスター SLR のみに伝搬されます。
詳細は、『Design Advisory for Versal Premium Adaptive SoC, Sysmon』を参照してください。