双極モード

Versal アダプティブ SoC システム モニター アーキテクチャ マニュアル (AM006)

Document ID
AM006
Release Date
2023-12-13
Revision
1.4 日本語

アナログ入力は、同相電圧または基準電圧に対して正か負になるアナログ入力信号に対応できます。このような信号タイプに対応するには、アナログ入力を双極モードに設定する必要があります。すべての入力電圧は、アナログ グランド (GND) に対して正でなければなりません。双極動作を有効にすると、差動アナログ入力 (VP - VN) の最大入力電圧範囲は ±0.5V になります。この場合、同相電圧または基準電圧は 0.5V ~ 0.6V の必要があります。SYSMON のデータ形式は、正と負の両方の信号に対応しているため、結果レジスタには常に符号ビットが組み込まれ、双極サンプルと単極サンプルに対して共通フォーマットが可能になります。次の図を参照してください。

図 1. 双極入力信号の範囲

双極入力モードでは、平衡ブリッジなどの完全な差動信号ソースによって駆動される入力信号にも対応します。この場合の VP と VN は同相電圧または基準電圧を基準に正負両方に振幅します (次の図を参照)。最大差動入力 (VP - VN) は ±0.5V です。以下の図に示すように、最大差動入力電圧が ±0.5V で、VN および VP で均衡の取れた入力を前提とする場合、同相電圧は 0.5V ~ 0.6V の範囲になります。

図 2. 差動入力信号の範囲