ノイズ耐性が向上したことで、オンチップ基準電圧は外部基準電圧と同様の精度の性能が得られるようになりました。SYSMON のオンチップ基準電圧オプションは、次の図のように VREFP と VREFN を ADCGND へ接続することで選択できます。オンチップ基準電圧および内部基準電圧の性能は、 Versal デバイス データシート に記載されています。
VREFP および VREFN のハイ インピーダンス入力は、A/D 変換プロセスの差動基準電圧を供給するために使用できます。ADC の精度は供給される基準電圧の精度に依存するため、基準電圧の誤差は、オンチップ センサーと外部チャネルの両方の絶対測定値の精度に影響します。基準電圧のノイズによって ADC 変換にもノイズが発生し、結果、コード遷移にノイズがさらに発生したり、SNR が予期したものよりも低下したりします。標準使用の場合、VREFP および VREFN 間の基準電圧は外部基準電圧 IC を使用して 1.024V ± 0.2% を維持する必要があります。1.024V を供給する基準電圧 IC は、いくつかのベンダーからさまざまなタイプが提供されています。
推奨: 基準電圧 IC のデータシートで推奨されるデカップリング キャパシタを使用する場合、1.024V 基準電圧を基準ピンにできるだけ近接配置し、VREFP 入力に直接接続します。SYSMON の電源および基準電圧要件 に推奨される基準電圧の接続を示します。