18Kb ブロックおよび 36Kb ブロックはそれぞれ、SDP RAM モードとしても構成できます。このモードでは、ブロック RAM のポート幅が 2 倍になり、18Kb ブロック RAM では 36 ビット、36Kb ブロック RAM では 72 ビットとなります。ブロック RAM を SDP メモリとして使用する場合、ポート A を読み出しポート、ポート B を書き込みポートとし、読み出しと書き込みを同時に独立して実行できます。読み出しポートと書き込みポートが同じデータ位置に同時にアクセスすると、TDP モードのポート競合と同様に競合が発生します。Versal デバイスは、ブロック RAM を SDP メモリとして使用した場合、READ_FIRST、WRITE_FIRST、NO_CHANGE モードをサポートします。
次の図に、ブロック RAM をシンプル デュアル ポート メモリとして使用した場合の RAMB36 のデータフローを示します。
図 1. RAMB36 をシンプル デュアル ポート メモリとして使用した場合のデータフロー
次の表に、シンプル デュアル ポート メモリとして使用した場合の各ポートの機能とその説明を示します。
ポート名 | 説明 |
---|---|
ARST_B | 出力レジスタ DOUT の値をすべて 0 にリセットする非同期リセット。 |
DOUT | データ出力バス。 |
DOUTP | データ出力パリティ バス。 |
DIN | データ入力バス。 |
DINP | データ入力パリティ バス。 |
RDADDR | 読み出しデータ アドレス バス。 |
RDCLK | 読み出しデータ クロック。 |
RDEN | 読み出しポート イネーブル。 |
REGCE | 出力レジスタ クロック イネーブル。 |
RSTREG | 出力レジスタの同期セット/リセット。 |
RSTRAM | 出力データ ラッチの同期セット/リセット。 |
WRADDR | 書き込みデータ アドレス バス。 |
WRCLK | 書き込みデータ クロック。 |
WREN | 書き込みポート イネーブル。 |
SLEEP | 動的シャットダウンによる消費電力削減。Sleep が High の場合、そのブロックは省電力モードです。 |
CASDIN[A|B] | カスケード データ入力バス。 |
CASDINP[A|B] | カスケード パリティ入力バス。 |
CASDOUT[A|B] | カスケード データ出力バス。 |
CASDOUTP[A|B] | カスケード パリティ出力バス。 |
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