ブロック RAM と UltraRAM には次の主な違いがあります。
- UltraRAM は 1 つのシングル クロック入力を使用する完全な同期メモリで、ブロック RAM とは異なり、独立したクロック インターフェイスを直接サポートしません。
- UltraRAM は、1 サイクルで各ポートの読み出しまたは書き込みをサポートします。
- ブロック RAM の SDP (Simple Dual Port) モードと TDP (True Dual Port) モードは、UltraRAM には直接適用されません。UltraRAM ポートの動作は、TDP ではなく、SDP のスーパーセットと見なされます。
- 固定された読み出し動作。UltraRAM には、ユーザー定義可能な READ_FIRST、WRITE_FIRST、NO_CHANGE モードはありません。
- 静的データ カスケード。UltraRAM には、動的カスケード入力/出力のマルチプレクサー制御はありません。
- UltraRAM にはアドレスの競合は発生しません。
- UltraRAM はデータ、アドレス、制御信号をカスケード接続できますが、データ ラインのみをカスケード接続することはできません。
- UltraRAM 省電力モード (SLEEP) では、ユーザーの操作は無視され、セットアップ/ホールド タイム要件が満たされている限り、内容が破損することはありません。スリープ省電力モードでは、メモリ内容は維持されます。
- 自動省電力は、アクティビティに基づいてウェークアップおよびスリープ モードを独立して制御する自動スリープ機能を使用して実現されます。このモードは、1 つのカラム内または複数のカラムにわたってカスケード接続された多数の UltraRAM の動作を予測することにより、チェーン内の選択された UltraRAM ブロックのスリープ モードのオン/オフを動的に切り替えます。シングル UltraRAM ブロック アプリケーションで、この機能を用いて省電力効果を得るには、多くの非アクティブ サイクルが必要になります。
注記: UltraRAM のアドレス ピン、イネーブル ピン、スリープ ピンでセットアップ/ホールド タイム違反が生じないようにします。これらのセットアップ/ホールド タイムに違反すると、ライト イネーブルが Low であっても、UltraRAM のデータ内容が破損することがあります。