個別に選択可能な読み出しポートと書き込みポートの幅

Versal ACAP メモリ リソース アーキテクチャ マニュアル (AM007)

Document ID
AM007
Release Date
2020-11-24
Revision
1.1 日本語

各ブロック RAM ポートでは、データ幅とアドレス幅 (アスペクト比) を制御できます。TDP モードのブロック RAM ではこの機能が拡張され、各ポートでの読み出しおよび書き込みに異なるデータ ビット幅を設定できるようになっています。たとえば、ポート A が 36 ビットの読み出し幅と 9 ビットの書き込み幅を持ち、ポート B が 18 ビットの読み出し幅と 36 ビットの書き込み幅を持つよう設定可能です。

読み出しポートと書き込みポートの幅が異なっていて、WRITE_FIRST モードが設定されている場合、有効なすべての書き込みバイトに対して、DOUT には有効な新規データが現れます。有効となっていないすべてのバイトに対しては、メモリに保存された以前のデータが DOUT ポートに出力されます。

読み出しポートと書き込みポートの幅を個別に設定できることにより、ブロック RAM に CAM (Content Addressable Memory) を効率的に実装できます。このオプションは、Versal デバイスのブロック RAM を TDP モードとした場合、すべてのポート サイズとモードで使用可能です。