このセクションでは、AI エンジン アレイのブート プロセスに関連する手順を説明します。
- 電源投入およびパワーオン リセット (POR) のディアサート: AI エンジン アレイに関連するすべてのモジュール (PLL を含む) に電源が投入されます。電源投入後、PLL はデフォルトの速度で動作します。AI エンジンのブート シーケンスを開始する前に、プラットフォーム管理コントローラー (PMC) と NoC が動作を開始している必要があります。アレイの電源を投入後、PMC は AI エンジン アレイ内の POR 信号をディアサートできます。
- NPI を使用した AI エンジン アレイのコンフィギュレーション: 電源投入後、PMC は NPI インターフェイスを使用して AI エンジン アレイ内の各種グローバル レジスタ (PLL コンフィギュレーション レジスタなど) をプログラムします。AI エンジン アレイの初期化のために NPI を介して要求される AI エンジン コンフィギュレーション イメージは、フラッシュ デバイスから取得します。
- PLL の有効化: POR の後に PLL レジスタのコンフィギュレーションが完了したら、PLL イネーブル ビットを有効にして PLL をオンにします。その後、PLL はプログラムされた周波数で安定し、LOCK 信号をアサートします。PLL の入力 (ref_clk) は、CIPS (Control Interfaces and Processing System) で生成される hsm_ref_clk から供給されます。
- このクロックの生成と分配の詳細は、 『Versal アダプティブ SoC テクニカル リファレンス マニュアル』 (AM011) の「PMC および PS クロック」の章で説明しています。
- リセットのリリース: PLL がロックしたら、ソフトウェアでレジスタをプログラムして AI エンジン アレイのグローバル リセット信号をディアサートします。
- AI エンジン アレイのプログラム: AI エンジン アレイ インターフェイスは、NoC インターフェイスからメモリ マップド AXI4 を介してコンフィギュレーションする必要があります。これには、すべての AXI4 ストリーム スイッチ、メモリ マップド AXI4 スイッチ、アレイ インターフェイス DMA、イベント、およびトレース コンフィギュレーション レジスタが含まれます。