レジスタの移動機能

Versal アダプティブ SoC AI エンジン アーキテクチャ マニュアル (AM009)

Document ID
AM009
Release Date
2023-08-18
Revision
1.3 日本語

このセクションでは、AI エンジンのレジスタ移動機能について説明します。レジスタの種類と名前の詳細は、レジスタ ファイル を参照してください。

  • スカラーからスカラー
    • R、M、P、C、および特殊レジスタの間でスカラー値を移動
    • R、M、P、C、および特殊レジスタへ即値を移動
    • AXI4-Streamとの間で双方向にスカラー値を移動
  • ベクトルからベクトル: 1 つの 128 ビット V レジスタを任意の V レジスタへ 1 サイクルで移動します。256 ビット W レジスタおよび 512 ビット X レジスタの場合も同様です。ただし、いずれの場合もベクトル サイズが同じである必要があります。
  • アキュムレータからアキュムレータ: 384 ビット アキュムレータ (AM) レジスタを別の AM レジスタへ 1 サイクルで移動します。
  • ベクトルからアキュムレータ (次の 2 つの場合)
    • アップシフト パスは 16 または 32 ビット ベクトル値を取得し、アキュムレータに書き込みます。
    • 通常の乗算データパスを使用し、それぞれの値に定数 1 を掛けます。
  • アキュムレータからベクトル: シフト-丸め-飽和データパスは、アキュムレータをベクトル レジスタへ移動します。
  • アキュムレータからカスケード ストリーム、およびカスケードからアキュムレータ: カスケード ストリームはアレイにある AI エンジンをチェーン接続し、AI エンジン間でのアキュムレータ レジスタ (384 ビット) 転送を可能にします。入力ストリームと出力ストリームの両方に 384 ビット幅の 2 段 FIFO があるため、AI エンジン間で最大 4 つの値を FIFO に格納できます。
  • スカラーからベクトル: R レジスタのスカラー値をベクトル レジスタへ移動します。
  • ベクトルからスカラー: 128 ビットまたは 256 ビット ベクトル レジスタから任意の 8 ビット、16 ビット、または 32 ビット値を抽出し、結果をスカラー R レジスタへ書き込みます。