各 XPIO バンクからは、4 つのクロック マネージャーのほか、クロック周波数合成、ジッター フィルタリング、およびクロック スキュー調整など、XPIO インターフェイスを使用する上で役立つ機能を備えたいくつかのグローバル クロック バッファーを利用できます。これらリソースの詳細は 『Versal アダプティブ SoC クロッキング リソース アーキテクチャ マニュアル』 (AM003) で説明しているため、この章では簡単な説明にとどめます。
クロッキング で説明したように、各 XPIO バンクには 4 つのグローバル クロック (GC) 入力があり、これらはグローバル クロック バッファーを介してクロック配線リソースに直接アクセスできるほか、隣接するクロック マネージャーにも直接アクセスできます。4 つの GC ピンのそれぞれをシングルエンド クロックまたは差動ペアの P 側 (マスター) として使用して、隣接するクロック マネージャーまたはグローバル クロック バッファーを駆動できます。
各 XPIO バンクには 2 つの XPLL クロッキング マネージャーがあります。XPLL にはユーザー制御による位相およびスキュー調整機能があり、XPHY への最適な接続が可能ですが、XPLL と XP IOL を組み合わせて使用することもできます。XPLL リソースを XPHY と組み合わせて使用する方法の詳細は、XP XPHY のアーキテクチャ を参照してください。
2 つの XPLL に加え、各 XPIO バンクに隣接して MMCM および DPLL クロック マネージャーがあります。MMCM にはスキュー調整位相検出器と広範な周波数合成の機能があり、これらは XPIO インターフェイスのクロッキングに役立ちます。DPLL の機能は MMCM と似ていますが、分周クロック生成の機能には制限があります。MMCM と DPLL はいずれも、XPIO インターフェイスでクロック ソースの合成とスキュー調整に使用できます。
クロック マネージャー以外に、GC 入力ピンにはグローバル クロック バッファーを直接、または上記のクロック マネージャーを介して駆動するためのいくつかのオプションがあります。各 XPIO バンクに隣接して、24 個の BUFGCE、8 個の BUFGCTRL、および 4 個の BUFGCE_DIV があります。