- TBYTE_CTL_x = T
- XPHY の T[x] 入力を使用し、NIBBLESLICE[x] の IOB にトライステート制御信号を駆動します。これは PL からの組み合わせパスのため、TX データには揃いません。TX_DATA_WIDTH = 2 の場合、これがサポートされる唯一の TBYTE_CTL_x 設定です。
- TBYTE_CTL_x = PHY_WREN
- XPHY の PHY_WREN 入力を反転およびシリアライズし、各 NIBBLESLICE の IOB にトライステート制御信号を駆動 (ブロードキャスト) します。PHY_WREN の各ビットは、2UI 分のデータに対応するトライステート制御信号として動作します。シリアライズおよび反転した PHY_WREN 信号は、TX データパスのシリアライズされた出力
O0
に揃います。TX_DATA_WIDTH = 2 の場合、PHY_WREN は使用できません。
TBYTE_CTL_x は、NIBBLESLICE[x] が T と PHY_WREN のどちらの信号を受信するかを決定します。たとえば、NIBBLESLICE[0] が PHY_WREN と T スティミュラスの両方を受信した場合、TBYTE_CTL_0 に一致するものだけが受信されます。その後、T_OUT[x] が IOB に出力されます。
TX データパスを通るレイテンシは、TBYTE_CTL_x = PHY_WREN についてのものです。PHY_WREN は、XPHY を介して伝搬するデータよりも 1 サイクル長くなります。このため、TX データが PL から XPHY に現れる 1 サイクル前に PHY_WREN を適用する必要があります。
TBYTE_CTL = PHY_WREN を使用する場合、次の図に示すように、IOB への T_OUT 配線遅延は O0 配線遅延よりも長くなります。
T_OUT と O0 の配線の違いのため、最初に送信されるデータ ビットの長さが短くなることがあります。次の図に示すように、トライステート制御信号はデータ信号の後に到着するため、最初に送信されるデータ ビットは短くなります。この例では、短縮されたデータ ビットは、最初のビットにマッチするデータを含むプリアンブル サイクルを追加することでアドレス指定されています。短縮されたデータ ビットはまた、最初のデータ ビットおよび制御 T_OUT にマッチするプリアンブルを追加することで修正されるため、プリアンブルがプリアンブルを駆動することになります。
トライステートには関係なく、O0 の各ビットは D<0-5>[7:0] 入力の 1 つにマップされます。つまり、Dx は O0[x] にマップされます。次の表は、Dx がどのように O0[x] にマップされるかをデータ幅ごとに示しています。P0、N0、…、P3、N3 の内容は、次に示すレイテンシの波形を参照してください。
シリアライズ (TX_DATA_WIDTH) | Dx | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Dx[7] | Dx[6] | Dx[5] | Dx[4] | Dx[3] | Dx[2] | Dx[1] | Dx[0] | |
8:1 | O0[x] でシリアライズおよび送信される 8 番目のビット | O0[x] でシリアライズおよび送信される 7 番目のビット | O0[x] でシリアライズおよび送信される 6 番目のビット | O0[x] でシリアライズおよび送信される 5 番目のビット | O0[x] でシリアライズおよび送信される 4 番目のビット | O0[x] でシリアライズおよび送信される 3 番目のビット | O0[x] でシリアライズおよび送信される 2 番目のビット | O0[x] でシリアライズおよび送信される 1 番目のビット |
4:1 | – | – | – | – | O0[x] でシリアライズおよび送信される 4 番目のビット | O0[x] でシリアライズおよび送信される 3 番目のビット | O0[x] でシリアライズおよび送信される 2 番目のビット | O0[x] でシリアライズおよび送信される 1 番目のビット |
2:1 | – | – | – | O0[x] でシリアライズおよび送信される 2 番目のビット | – | – | – | O0[x] でシリアライズおよび送信される 1 番目のビット |
次に示す図の Dx と O0 は、同じ NIBBLESLICE のものを表します。Dx は O0[x] 出力の 1 つにマップします。
トライステート制御を使用しない場合、または TBYTE_CTL_x = T の場合の、TX データパスを通るレイテンシを次の図に示します。