クロッキング リソースに加え、XPIO バンクにはプログラマブル ロジック空間と XPIO 間の双方向信号に対するレジスタ ステージがあります。このリソースは XPIO のロジック リソース (XPHY、XPIOL の両タイプ) とプログラマブル ロジック領域の間に存在するため、これらのロジック ブロックは境界ロジック インターフェイス (BLI) と呼ばれます。コンフィギュレーションによっては、これらの BLI レジスタ ステージによってインターフェイスのタイミング最適化が容易になります。BLI 領域にレジスタをインプリメントするには、BLI 属性を使用してデザインに FDCE または FDRE プリミティブをインスタンシエートします。
set_property BLI TRUE|FALSE [get_cells register_name]
BLI レジスタには、通常の FDRE および FDCE にはない制限事項がいくつかあります。BLI レジスタには初期値を割り当てることができません。また、BLI レジスタには同期リセットの機能がありません。BLI レジスタを使用する際は、Vivado Design Suite で EXTRACT_RESET = "no" などの指示子を利用することを推奨します。
ポート | I/O | 説明 |
---|---|---|
Q | 出力 | データ出力 |
C | 入力 | クロック入力ピン |
CE | 入力 | アクティブ High のクロック イネーブル レジスタ |
D | 入力 | データ入力 |
CLR | 入力 | 非同期クリア (FDCE のみ) |
R | 入力 | BLI の FDRE では、R をグランド接続する必要があります。 |
XP IOL との間の双方向のシングル データ レートおよびダブル データ レート パスは、いずれも BLI レジスタを使用することもバイパスすることもできます。XPHY に関しては、一部の信号が BLI を使用できます。BLI レジスタを使用できる XPHY 信号は、次の表を参照してください。この表では、DIV_CLK = REFCLK_FREQUENCY/TX_DATA_WIDTH です。
各 BLI レジスタには、特定の XPHY ポートへの固定された配線があります。したがって、バス内の各ビットは個別の BLI レジスタに接続する必要があります。
XPHY ポート | クロック ドメイン | リセット |
---|---|---|
CE | CTRL_CLK | - |
PHY_RDEN | DIV_CLK | RST |
Q<0-5> 1 | FIFO_RD_CLK | RX_RST[x] (x は Qx) |
DLY_RDY 1 | CTRL_CLK | RST |
PHY_RDY 1 | CTRL_CLK | RST |
GT_STATUS | - | RST |
FIFO_EMPTY | FIFO_RD_CLK | RST |
D<0-5> | DIV_CLK | TX_RST[x] (x は Dx) |
CNTVALUEOUT | CTRL_CLK | RST |
CNTVALUEIN | CTRL_CLK | RST |
CE | CTRL_CLK | RST |
INC | CTRL_CLK | RST |
LD | CTRL_CLK | RST |
PHY_WREN | DIV_CLK | RST |
PHY_WRCS0 | DIV_CLK | RST |
PHY_WRCS1 | DIV_CLK | RST |
RIU_ADDR | CTRL_CLK | RST |
RIU_NIBBLE_SEL | CTRL_CLK | RST |
RIU_WR_DATA | CTRL_CLK | RST |
RIU_WR_EN | CTRL_CLK | RST |
RIU_RD_DATA | CTRL_CLK | RST |
RIU_RD_VALID | CTRL_CLK | RST |
|