差動終端属性

Versal アダプティブ SoC SelectIO リソース アーキテクチャ マニュアル (AM010)

Document ID
AM010
Release Date
2024-03-18
Revision
1.5 日本語

キャリブレーション済みインピーダンスに加え、XP IOB 入力ペアでは 100Ω 固定の高精度な差動入力インピーダンス ブロックも利用でき、LVDS15 および MIPI_DPHY がサポートされます。差動インピーダンス ブロックを使用するには、LVDS15 と MIPI_DPHY の両方に対して、バンクに VCCO レベル (LVDS15 は 1.5V、MPI_DPHY は 1.2V) で電源を供給する必要があります。

差動終端は、DIFF_TERM または DIFF_TERM_ADV 属性のいずれかを使用して有効にできます。DIFF_TERM 属性はインスタンシエートされたプリミティブで指定された場合に使用されます。DIFF_TERM_ADV 属性は XDC 制約ファイルで指定された場合に使用されます。インスタンシエートされたプリミティブで指定された DIFF_TERM の値は、XDC 制約ファイルで対応する DIFF_TERM_ADV 設定に変換されます。DIFF_TERM 属性に使用可能な値は TRUE または FALSE で、これらは DIFF_TERM_ADV 属性に自動的にマップします。

DIFF_TERM_ADV 属性のデフォルト値は TERM_NONE で、TERM_100 に設定すると内部 100Ω 終端が有効になります。これは、XDC ファイルで次のような構文を使用します。
set_property DIFF_TERM_ADV [get_ports port_name]