CPM の概要

Versal ACAP CPM CCIX アーキテクチャ マニュアル (AM016)

Document ID
AM016
Release Date
2020-11-24
Revision
1.1 日本語

このアーキテクチャ マニュアルでは、 Versal™ ACAP の CPM (DMA および CCI (キャッシュ コヒーレント インターコネクト) を備えた PCI Express® 用統合ブロック) の CCIX モード動作について詳しく説明します。CCIX モードで使用した場合、PCI Express 用統合コントローラーはエンドポイントとして動作します。この章では、CPM の概要について説明します。PCI Express のルート ポートとしての機能、または DMA 統合ブロックと組み合わせた場合の機能の詳細は、 『Versal ACAP CPM Mode for PCI Express 製品ガイド』 (PG346) を参照してください。

CPM には、PCI Express 用統合コントローラーのインスタンスが 2 つ含まれます。いずれのインスタンスも、CCIX 機能をサポートします。CPM には、ロジック アクセラレータが CCIX 準拠アクセラレータとして動作するために必要なコンポーネントも含まれます。次の図に、CPM のブロック図を示します。

図 1. CPM のブロック図

CPM はトランシーバー、プログラマブル ロジック (PL) およびプロセッシング システム (PS) に接続します。ネットワーク オン チップ (NoC) および DDR へは PS 経由で接続します。

CPM の主なコンポーネントは、次のとおりです。
  • 最大 x8 独立レーンの 2 つの PCI Express 統合コントローラーが、Versal プレミアムでは Gen5 (32GT/s)、Versal プライム シリーズでは Gen4 (16GT/s) をサポートします。CCIX モードの場合のみ、x8 リンク幅の 20GT/s および 25GT/s EDR (Extended Data Rate) もサポートされます。1 つの x16 Gen4 コントローラーとして使用することも可能です。
    • 仮想チャネル 0 (VC0) は、標準 PCI Express トラフィックを伝送
    • VC1 (有効にした場合) は CCIX トラフィックを伝送
  • キャッシュ コヒーレンシ ブロック。キャッシュ コヒーレント インターコネクトおよび各 PCI Express 用統合コントローラーの CCIX ポートに接続するために必要な追加のロジックが含まれます。
    • キャッシュ コヒーレントなインターコネクトは、Coherent Mesh Network IP を使用して実装されています。CMN-600 Coherent Mesh Network の詳細は、 Arm® CoreLink CMN-600 Coherent Mesh Network Technical Reference Manual』 を参照してください。
    • 1 つの L2 キャッシュ コントローラー インスタンスが、CHI-B 準拠のコヒーレント ハブ インターフェイスを介してプログラマブル ロジックと接続します。