AIE-ML のコンフィギュレーション プロセスでは、bootgen ツールで生成したプログラマブル デバイス イメージ (PDI) が AIE-ML コンフィギュレーション レジスタに書き込まれます。AIE-ML のコンフィギュレーションは、NoC を経由してメモリ マップド AXI4 上で実行されます。AIE-ML アレイのコンフィギュレーションは、NoC に接続した任意のマスターから実行できます。bootgen ツールを使用して PDI を生成する方法の詳細は、 『Bootgen ユーザー ガイド』 (UG1283) を参照してください。
AIE-ML アレイは、いつでもリコンフィギュレーションが可能です。リコンフィギュレーションは、アプリケーションが駆動します。安全にリコンフィギュレーションを実行するには、次の条件を満たす必要があります。
- トラフィック継続中にリコンフィギュレーションを実行しない。
- リコンフィギュレーションの前に、AIE-ML - PL インターフェイスを無効にする。
- 前のコンフィギュレーションからのデータが残っていると悪影響を及ぼす可能性があるため、リコンフィギュレーションの前にサブ領域のデータをすべて排出する。
AIE-ML アレイのリコンフィギュレーションには、次の 2 つの方法があります。
- 完全なリコンフィギュレーション
- AIE-ML アレイに対してグローバル リセットをアサートした後、新しいコンフィギュレーション イメージをダウンロードしてアレイ全体をリコンフィギュレーションします。
- パーシャル リコンフィギュレーション
- アレイ内の一部の AIE-ML タイルのみをリコンフィギュレーションし、その他のタイルはカーネルの実行を継続します。リコンフィギュレーションを実行しても、AIE-ML アレイ内で実行中のカーネルは影響を受けません。
AIE-ML アレイの初期化は、PMC と PS が実行します。次の表に、グローバル AIE-ML アレイで利用可能なリセット制御をまとめます。
タイプ | トリガー | 範囲 |
---|---|---|
内部パワーオン リセット | ブート シーケンスの一部 | AIE-ML アレイ |
システム リセット | NPI 入力 | AIE-ML アレイ |
INITSTATE リセット | PCSR ビット | AIE-ML アレイ |
アレイ ソフト リセット | ソフトウェアによる NPI 経由のレジスタ書き込み | AIE-ML アレイ |
AIE-ML タイル列リセット | アレイ インターフェイス タイルのメモリ マップド AIE-ML レジスタ ビット | AIE-ML タイル列 |
AIE-ML アレイ インターフェイス リセット | NPI レジスタから | AIE-ML アレイ インターフェイス タイル |
列リセットとアレイ インターフェイス タイル リセット (AIE-ML アレイ階層 参照) を組み合わせることで、AIE-ML タイルとアレイ インターフェイス タイルで構成されるサブアレイを、隣接するサブアレイに影響を与えずリセットして再プログラムするパーシャル リコンフィギュレーションのユース ケースがサポートされます。アレイ分割の処理および分離の追加方法は、ユース ケースの種類 (マルチ ユーザー/テナントまたはシングル ユーザー/マルチ テナント タスク) により異なります。