ローカル メモリを使用した AIE-ML から AIE-ML へのデータ通信

Versal アダプティブ SoC AIE-ML アーキテクチャ マニュアル (AM020)

Document ID
AM020
Release Date
2023-11-10
Revision
1.2 日本語

1 個の AIE-ML に複数のカーネルが含まれる場合、2 つの連続するカーネルどうしは共有メモリ内の共通バッファーを使用して通信できます。隣接している別々の AIE-ML に含まれるカーネルどうしは、共有メモリ モジュールを使用して通信します。次の図に示すように、データ移動はシンプルなパイプラインで処理することも、複数の並列パイプ ステージを使用して処理することもできます。2 つの AIE-MLs間の通信は、別々のメモリ バンク上でピンポン バッファー (図では省略) を使用してアクセス競合を防ぎます。この場合、同期にはロックを使用します。この通信方法では、DMA と AXI4-Stream インターコネクトは必要ありません。

次の図に、AIE-ML タイル間のデータ通信の例を示します。これらは、AIE-ML タイルおよび共有メモリ モジュールの論理表現です。

図 1. 共有メモリを使用した AIE-ML から AIE-ML へのデータ通信の例