インダストリアル グレード (K26I) の仕様

Kria K26 SOM データシート (DS987)

Document ID
DS987
Release Date
2024-01-30
Revision
1.5 日本語

インダストリアル グレードの Kria K26I SOM (K26I) では、スピード/温度グレード -2LI (VCCINT = 0.72V) の専用 Zynq UltraScale+ MPSoC が使用されます。このデバイスの仕様は、 『Zynq UltraScale+ MPSoC データシート: DC 特性および AC スイッチ特性』 (DS925) に記載されていません。一部の Zynq UltraScale+ MPSoC ブロックでは、-2LI (VCCINT = 0.72V) と -2LE (VCCINT = 0.72V) でスイッチ特性が同じになります。-2LI と -2LE で同じスイッチ特性については、 『Zynq UltraScale+ MPSoC データシート: DC 特性および AC スイッチ特性』 (DS925) を参照してください。K26I SOM に関連するスイッチ特性のうち、データシートと異なるものについては、次の表を参照してください。

表 1. ブロック RAM および FIFO のスイッチ特性
シンボル 説明 -2LI スピード グレードおよび動作電圧 (VCCINT = 0.72V) 単位
最大周波数
FMAX_WF_NC ブロック RAM (WRITE_FIRST および NO_CHANGE モード) 516 MHz
FMAX_RF ブロック RAM (READ_FIRST モード) 495 MHz
FMAX_FIFO ECC を使用しない場合のすべてのモードの FIFO 516 MHz
FMAX_ECC ECC コンフィギュレーションのブロック RAM および FIFO (パイプラインなし) 460 MHz
ECC コンフィギュレーションのブロック RAM および FIFO (パイプラインあり) と WRITE_FIRST/NO_CHANGE モードのブロック RAM 516 MHz
TPW 1 最小パルス幅 578 ps
ブロック RAM および FIFO の clock-to-out 遅延
TRCKO_DO クロック CLK から DOUT 出力までの遅延 (出力レジスタなし) 1.53 ns、最大
TRCKO_DO_REG クロック CLK から DOUT 出力までの遅延 (出力レジスタあり) 0.44 ns、最大
  1. 高周波数でのパルス幅の要件を満たすため、MMCM および PLL DUTY_CYCLE 属性を 50% に設定する必要があります。
表 2. UltraRAM のスイッチ特性
シンボル 説明 -2LI スピード グレードおよび動作電圧 (VCCINT = 0.72V) 単位
最大周波数
FMAX UltraRAM の最大周波数 (OREG_B = True) 495 MHz
FMAX_ECC_NOPIPELINE UltraRAM の最大周波数 (OREG_B = False、EN_ECC_RD_B = True) 303 MHz
FMAX_NOPIPELINE UltraRAM の最大周波数 (OREG_B = False、EN_ECC_RD_B = False) 389 MHz
TPW 1 最小パルス幅 832 ps
TRSTPW 非同期リセットの最小パルス幅。1 サイクル必要 1 クロック サイクル
  1. 高周波数でのパルス幅の要件を満たすため、MMCM および PLL DUTY_CYCLE 属性を 50% に設定する必要があります。
表 3. DSP48 スライスのスイッチ特性
シンボル 説明 -2LI スピード グレードおよび動作電圧 (VCCINT = 0.72V) 1 単位
最大周波数
FMAX すべてのレジスタを使用 600 MHz
FMAX_PATDET パターン検出器を使用 524 MHz
FMAX_MULT_NOMREG 2 つのレジスタ付き乗算器 (MREG なし) 413 MHz
FMAX_MULT_NOMREG_PATDET 2 つのレジスタ付き乗算器 (MREG なし、パターン検出あり) 371 MHz
FMAX_PREADD_NOADREG ADREG なし 423 MHz
FMAX_NOPIPELINEREG パイプライン レジスタなし (MREG、ADREG) 304 MHz
FMAX_NOPIPELINEREG_PATDET パイプライン レジスタなし (MREG、ADREG) (パターン検出あり) 280 MHz
  1. VCCINT = 0.72V の低電圧で動作しているデバイスでは、クロック領域の中央を通ってカスケード接続されている DSP の動作レートが仕様の FMAX よりも低くなる可能性があります。
表 4. GTH トランシーバーのパフォーマンス
シンボル 説明 出力分周値 -2LI スピード グレードおよび動作電圧 (VCCINT = 0.72V) 単位
FGTHMAX GTH の最大ライン レート 10.3125 Gb/s
FGTHMIN GTH の最小ライン レート 0.5 Gb/s
  最小 最大  
FGTHCRANGE CPLL ライン レート範囲 1 1 4 8.5 Gb/s
2 2 4.25 Gb/s
4 1 2.125 Gb/s
8 0.5 1.0625 Gb/s
16 N/A Gb/s
  最小 最大  
FGTHQRANGE1 QPLL0 ライン レート範囲 2 1 9.8 10.3125 Gb/s
2 4.9 8.15 Gb/s
4 2.45 4.075 Gb/s
8 1.225 2.0375 Gb/s
16 0.6125 1.0118 Gb/s
  最小 最大  
FGTHQRANGE2 QPLL1 ライン レート範囲 3 1 8.0 10.3125 Gb/s
2 4.0 6.5 Gb/s
4 2.0 3.25 Gb/s
8 1.0 1.625 Gb/s
16 0.5 0.8125 Gb/s
  最小 最大  
FCPLLRANGE CPLL 周波数範囲 2 4.25 GHz
FQPLL0RANGE QPLL0 周波数範囲 9.8 16.375 GHz
FQPLL1RANGE QPLL1 周波数範囲 8 13 GHz
  1. 表に示す値は、数式 (2 x CPLL_Frequency)/Output_Divider を用いて計算された丸め込み値です。
  2. 表に示す値は、数式 (QPLL0_Frequency)/Output_Divider を用いて計算された丸め込み値です。
  3. 表に示す値は、数式 (QPLL1_Frequency)/Output_Divider を用いて計算された丸め込み値です。
表 5. GTH トランシーバーのユーザー クロックのスイッチ特性
シンボル 説明 1 データ幅の条件 (ビット) -2LI スピード グレードおよび動作電圧 (VCCINT = 0.72V) 2 単位
内部ロジック インターコネクト ロジック
FTXOUTPMA OUTCLKPMA がソースの TXOUTCLK 最大周波数 322.266 MHz
FRXOUTPMA OUTCLKPMA がソースの RXOUTCLK 最大周波数 322.266 MHz
FTXOUTPROGDIV TXPROGDIVCLK がソースの TXOUTCLK 最大周波数 511.719 MHz
FRXOUTPROGDIV RXPROGDIVCLK がソースの RXOUTCLK 最大周波数 511.719 MHz
FTXIN TXUSRCLK 3 最大周波数 16 16、32 322.266 MHz
32 32、64 322.266 MHz
20 20、40 257.813 MHz
40 40、80 257.813 MHz
FRXIN RXUSRCLK 3 最大周波数 16 16、32 322.266 MHz
32 32、64 322.266 MHz
20 20、40 257.813 MHz
40 40、80 257.813 MHz
FTXIN2 TXUSRCLK2 3 最大周波数 16 16 322.266 MHz
16 32 161.133 MHz
32 32 322.266 MHz
32 64 161.133 MHz
20 20 322.266 MHz
20 40 161.133 MHz
40 40 257.813 MHz
40 80 128.906 MHz
FRXIN2 RXUSRCLK2 3 最大周波数 16 16 322.266 MHz
16 32 161.133 MHz
32 32 322.266 MHz
32 64 161.133 MHz
20 20 257.813 MHz
20 40 128.906 MHz
40 40 257.813 MHz
40 80 128.906 MHz
  1. クロックは、 『UltraScale アーキテクチャ GTH トランシーバー ユーザー ガイド』 (UG576) に記載の方法でインプリメントする必要があります。
  2. スピード グレード -2LI (VCCINT = 0.72V) の場合、16 ビットおよび 20 ビットの内部データパスは 5.15625Gb/s 未満のライン レートでしか使用できません。
  3. ギアボックスを使用する場合、これらの最大値は XCLK を基準とします。詳細は、 『UltraScale アーキテクチャ GTH トランシーバー ユーザー ガイド』 (UG576) を参照してください。